SSブログ

熊谷市指定文化財「村岡の渡し船」の実測調査 [近世]

52E3C2EC-4BF3-426B-BFDB-0550B3E07A7B.jpeg

50E588B2-4131-44C0-A557-C3134C06D606.jpeg

熊谷市立吉岡小学校に保管庫がある市指定文化財「村岡の渡し船」の実測調査が行われました。一級建築士で全国の木製船について調査を進めている須田充洋さんに、熊谷市教育委員会と村岡地域文化遺産保存会が協力し実施しました。

村岡の渡し船は、江戸時代から明治時代にかけて、熊谷宿と村岡村(現熊谷市)を結んだ渡し場の船です。明治42年(1909)に荒川大橋が完成したため、渡船は廃止されましたが、吉岡小学校の保管庫に馬船(馬を運ぶ船)の1艘と、歩行船(人を運ぶ船)の2艘が保管され、荒川の交通の歴史を知る上で重要な資料となっています。



nice!(0)  コメント(0) 

名勝「星溪園」を学び、お茶を堪能する。 [記念物]

IMG_3256dd.jpg

IMG_3254ss.jpg

1月16日、熊谷市鎌倉町にあるアルスコンピュータ専門学校の日本文化教養講座が熊谷市名勝「星溪園」において行われました。市政宅配講座として開講し、当地の歴史、庭園建物の解説、南側にある石上寺にある旧熊谷堤について説明したほか、星溪寮での茶道体験を実施しました。受講者からは「学校から近い場所ながら初めて立ち入ることができて嬉しい。歴史の古さに驚いた」「茶道体験で、美味しいお抹茶と和菓子をいただいて心が和んだ」などの感想が寄せられました。今回のように名勝「星溪園」の歴史を学びながらお茶体験する講座を設けています。ご興味がありましたら江南文化財センターまでお問合せください。

問合せ:江南文化財センター 電話048-536-5062






nice!(0)  コメント(0) 

埼玉新聞 連載「熊谷ダイナミズム―息づく動の記録―」の掲載 [普及事業]


dynamism1.jpg
1回目の熊谷ダイナミズム「踊る埴輪」の掲載記事


1月29日付け埼玉新聞の地域面において「熊谷ダイナミズム―息づく動の記録―」の2回目「乗馬から馬術​へ」が掲載されています。

今年はいよいよ、東京2020オリンピック・パラリンピックが開​催されます。熊谷で営まれてきた「動」に着目し、スポーツと地域との関わりを​探る内容で、連載企画として、今夏まで隔週水曜日の掲載を予定しています。「ダイナミズム」とは「力強さ」や「迫力」などを意味します。ご興味ありましたら、どうぞご覧ください。


nice!(0)  コメント(0) 

令和2年文化財防火デーに伴う火災防御演習 【妻沼聖天山】 [建造物]


C8667A44-236E-406A-A5C3-F564162F6181.jpeg
国宝「歓喜院聖天堂」を前にしての聖天山防災協力隊による放水訓練

A1928325-21AD-4D90-B5AF-6E16A72B84C5.jpeg
拝殿前での熊谷市消防本部及び消防団による演習


1月26日、妻沼聖天山を会場に文化財防火デーに伴う火災防御演習が行われました。熊谷市消防本部と熊谷市教育委員会の共催で、妻沼聖天山の協力とともに、地域消防組織の聖天山防災協力隊などが参加し、演習が執り行われました。国登録有形文化財「歓喜院籠堂」付近で出火し、国宝「歓喜院聖天堂」などに延焼する危険性がある中での通報訓練、放水銃を用いての初期消火訓練、文化財の持ち出し訓練、救命訓練などが実施されました。いざというときの初動が可能なように、的確な消化訓練の動きを確認することができました。

「文化財防火デー」とは、昭和24年1月26日に、法隆寺金堂の火災により重要な文化財が失われたことを契機に、文化財の保護を目的として昭和30年に制定されたもので、この日を中心に、文化財関係者や消防機関、地域住民が協力して、全国各地で消防訓練が行われています。


nice!(0)  コメント(0) 

基調講演「熊谷市の地域遺産の活用と情報発信ツール」 [普及事業]



埼玉県芸術文化祭2019の地域文化事業に参加する市町の担当者会議において開催した基調講演「熊谷市の地域遺産の活用と情報発信ツール」の様子を動画としてYouTubeサイトにアップしましたのでご参照ください。熊谷市におけるラグビーと文化遺産とを融合させた情報発信などについて解説しています。



nice!(0)  コメント(0) 

「こども広報くまがやキッズ」での文化財事業の紹介 [普及事業]


51367CDA-15BB-4B75-AA38-97E278267819.jpeg

熊谷市教育委員会が発行している「こども広報くまがやキッズ」の2020年1月号に、荻野吟子探検隊、遺跡発掘探検隊、第12回地域伝統芸能今昔物語について掲載されました。荻野吟子記念館での学習会や、熊谷市上之の前中西遺跡での発掘調査体験、熊谷文化創造館さくらめいとで開催された伝統芸能の共演行事について紹介されています。熊谷市内の公立小学校などに配付されています。熊谷市の文化財保護事業に関心を持っていただけたら嬉しいです。



nice!(0)  コメント(0) 

新島の一里塚の記憶 伐採そして保存へ [記念物]

B3EB88D8-423A-4617-AA1D-9ED95C3DD51B.jpeg
2020年1月現在の新島の一里塚

2CD98CE1-CAF6-48EA-B8EA-673137118197.jpeg
伐採したケヤキの切り株の状況

F34181A3-60BE-4F15-B44C-7B2FE6B0F4C4.jpeg
新たに追加した説明板

 熊谷市新島地内に所在する「一里塚」には、中山道の位置を示すために約4キロごとに建立された塚があり、樹木が植えられていました。これは「新島の一里塚」とも呼ばれ、慶長9年(1604)に江戸幕府が日本橋を基点とした主要街道の整備のために行われた事業の一つであり、日本橋から16里目に当たります。他に熊谷市内には久下地内及び曙町地内に一里塚があり、土盛りされた塚の形状が残されているのは新島の一里塚のみです。昭和29年(1954)に熊谷市の文化財史跡に指定されました。通常、一里塚には「榎(エノキ)」が植えられていますが、新島の一里塚には「ケヤキ」が植生していました。

 しかしながら、平成22年(2010)9月及び平成30年(2018)9月の豪雨により、市指定文化財・史跡である一里塚のケヤキの枝が折れ、樹木の大半が失われてしまいました。その後、樹木の補修を行いましたが、樹勢は復元できず、倒木の危険性があったことから、地域住民の要望もあり、令和元年9月に伐採しました。文化財指定は維持したままで、将来的な保存を行うことになりました。それに合わせて、旧来の文化財説明板に、かつての生命力あふれる樹木の画像を添付した説明板を追加設営し、一里塚の歴史を後世に伝えるよう新たな啓発を進めています。

現在、中山道を散策する人々が増えており、中山道の宿場町として栄えた熊谷宿をはじめ地域の歴史遺産や史跡に対する関心が高まっています。今後、新たな植樹については未定ですが、残された塚の部分を保存するとともに、中山道及び一里塚の歴史を広く発信していく予定です。新たに追加した説明板のPRをはじめ、熊谷デジタルミュージアムに「一里塚の記憶」として、一里塚の概要などを収録、掲載公開できたらと考えています。




nice!(0)  コメント(0) 

古物(たから)を守り伝えた人々 好古家 たち」 國學院大學博物館企画展開催のおしらせ [お知らせ]

image00.jpg image02.jpg

 熊谷市冑山出身の「根岸武香」の業績や資料が展示解説されています。根岸武香は明治時代の政治家でありながら考古学に深く関心を持ち、黒岩横穴群、吉見百穴などの発掘調査をはじめ、埴輪や土器などの出土品を蒐集し、その展示施設まで公開していました。また、様々な古文献や貨幣・印譜なども所蔵していました。明治時代初期は開化の世、新しい学問研究と共にこれを伝えた外国人もまた、根岸家や熊谷の地を訪れています。どれだけ刺激的な時代であったかなかなか想像できない部分があるようです。
 標記の國學院大学博物館企画展は日本各地の好古家とも呼ばれた人々に焦点を当て、彼らの紹介と埋もれた業績に光を当てるものです。熊谷市域出身の根岸武香は取り上げられた各地の好古家とも接点を持っていることが判ります。根岸を含め彼ら好古家が日本の文化財や文化に果たした役割など、実際に彼らが守り伝えた様々な数々の文化財を、ぜひご観覧ください。

場所   國學院大學博物館 東京都渋谷区東4-10-28(國學院大学キャンパス内)
期間   令和2年(2020)1月25日(土)~同年3月15日(日) 会期中休館日―2月2日と10日
開館時間 10時から18時まで
入場料  無料
nice!(0)  コメント(0) 

旅の記憶‐21 ―海を渡った阿弥陀仏像  燈篭仏 肥塚成就院― [紀行]

21_image001s.jpg
写真 御開扉時の成就院 令和元年(2019)10月10日(木)撮影
 昨秋、肥塚の古刹成就院に参詣してきました。境内には肥塚古墳群から掘り出された「古塚古墳石棺」(市指定文化財)が保存されている寺院です。また、古代末から中世期に肥塚氏を名乗った武士団の館跡に造られたとされます。さて、10月10日は成就院の秘仏とされる「燈篭仏」が年に1回御開帳されます。かつてはこの仏様を持ち上げることで吉兆や願い事の成就を占ったといわれます。今は控えられているようですが、代わりにお札をいただいてきました。お寺方と檀家の方の丁寧な説明を窺い間近で拝することができました。
 灯篭仏とは信濃善光寺の秘仏本尊「一光阿弥陀三尊像」を模し前立として本尊厨子前に祀られている阿弥陀三尊像です。日本への仏教伝来の伝説では善光寺阿弥陀三尊像は物部氏の仏教排斥により難波堀江に捨てられた後、本田善光により信濃まで運ばれたとされます。この本尊を模した前立像も信濃善光寺の7年ごとの御開扉の時以外見ることはできません。
 来年、令和3年(2021)はその年に当たります。なお、三尊像は妻沼地域に所在する「板石塔婆」(県指定有形文化財)に見ることができます。妻沼聖天山歓喜院本坊本堂前の駐車場脇にありますのまで、御開扉を待ち遠しい方はこちらもお尋ねください。
21_image003s.jpg 21_image004s.jpg
写真 成就院の朱札 歓喜院本坊本堂駐車場脇 「板石塔婆」(阿弥陀三尊像板碑)

nice!(0)  コメント(0) 

遺跡発掘作業員の募集について [お知らせ]

熊谷市内池上地区(池上遺跡)における埋蔵文化財発掘調査作業員を募集します。(詳細は下のリンクを参照)


調査期間: 令和2年4月から最大4年間を予定
人  数: 50名程度
勤 務 日: 月曜日から金曜日まで
勤務時間: 9時から15時まで(原則1日5時間もしくは6時間、週20時間未満)
賃  金: 時間給979円(予定)
交 通 費: 1日あたり100円(予定)
ただし、勤務地から2km以上の者に支給
応募資格: 令和2年4月1日現在、満18歳以上の心身ともに健康で発掘調査作業ができる方で、週3日以上勤務できる方。(ただし、高校生は除く)
申込方法: 添付資料(会計年度任用職員(補助職員)登録申込書)に必要事項を記入の上、令和2年3月13日(金)までに江南文化財センターまで提出してください。
選考方法: 提出書類及び面接(結果については書面にてお知らせいたします。)
問い合せ: 社会教育課文化財保護係(江南文化財センター:熊谷市千代329)
電話 048-536-5062
案内 池上222.jpg 調査地点位置図

熊谷デジタルミュージアム 埋蔵文化財発掘調査作業員募集リンク (http://www.kumagaya-bunkazai.jp/museum/news/20200115_ikegamiiseki_r0204.htm
nice!(0)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。