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片倉シルク記念館 特設サイト「シルクと暮らす」 [建造物]

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片倉シルク記念館

 熊谷市本石にある「片倉シルク記念館」は、片倉工業株式会社最後の製糸工場であった熊谷工場の繭倉庫を利用して創設された記念館で、平成19年には経済産業省の「近代化産業遺産」に認定されています。 同社の製糸業121年におよぶ歴史を、末永く保存継承するために、熊谷工場の操業当時に使われていた製糸機械が展示され、繭から生糸になるまでの過程が紹介されています。
 なお管理を担う片倉工業株式会社はシルクに関するさまざまな情報をコラムを特設サイト「シルクと暮らす」で掲載しています。片倉シルク記念館特集では蚕から絹糸になるまでの流れについて次のサイトをご参照ください。サイト内にある動画「生糸ができるまで」にはその作業工程について詳しく知ることができます。

特設サイト「シルクと暮らす」片倉シルク記念館を巡る
http://www.katakura.co.jp/silk/study/museum/




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熊谷市名勝「星溪園」の室内利用休止について [お知らせ]



 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、熊谷市名勝「星溪園」では令和3年1月17日までの期間、星溪寮・松風庵・積翠閣での室内利用とその利用予約を休止します。1月18日は通常の月曜休園日となります。休止期間中も庭園見学は可能です。(12月27日~1月4日は年末年始で休園となります。)皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。



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「平戸の大仏」仏像移動行事 [仏像]

 12月23日(水)、市内平戸の源宗寺にて「平戸の大仏」仏像移動行事が行われました。
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 開催当日は快晴に恵まれ、青空のもと、市内や地元平戸地区を中心に多くの来場者が訪れました。
 午前10時より薬師如来坐像、午後1時30分より観音菩薩坐像、その後続けて蓮華台の移動が行われました。途中、観音菩薩の移動に難航するも、関係者の皆様のご尽力により、無事、仮小屋に2体の仏像と台座を安置することができました。
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 観音菩薩の移動に難航する様子

 移動は、仏像の下にコロを敷き、左右前方から綱を引くかたちで行われました。コロナ禍での開催ということもあり、マスク着用や体温測定、名簿記入はもちろんのこと、参加者にはビニール手袋の着用をお願いし、綱に1.5メートル間隔で印をつけ、人数制限を行ったうえで順番に綱を引いてもらい、対策も万全に実施しました。
 吉備文化財修復所の牧野隆夫先生の掛け声を皮切りに綱が引かれ、像の向きを調整しながら少しずつ仮小屋内へ移動させました。
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 指示を出す牧野先生

 2体の仏像がいなくなった後の本堂は、内陣の床板が抜け落ち、土壁は剥がれ落ち、今にも崩れそうな状態です。満身創痍になりながら、よくここまで耐えてくれました。
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 本堂の建て替え中、2体の仏像は仮小屋内で保管され、一部補強と修理を行います。今後は、来年1月上旬に旧本堂の解体を行い、2月より新たな本堂の建築に着工する予定です。

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 無事に仮小屋に安置された「平戸の大仏」



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バスでいく古墳巡りツアー [普及事業]

 先日埼玉県主催のバスでいく古墳巡りツアーが開催されました。埼玉県内を数か所のエリアに分け、熊谷市、本庄市、深谷市で一つのエリアということで、倍率10倍の中で当選した10数名の県民の方々が参加しました。
 熊谷では国指定史跡である「宮塚古墳」、県内第2位の規模をほこる「甲山古墳」の見学でした。本市教育委員会では甲山古墳の説明を行い、古墳散策をおこないました。その際、甲山古墳は未発掘であり、周辺を散策すれば、埴輪片が見つかるかもしれない旨も併せて説明したところ、ナビゲータの古墳にコーフン協会のまりこふん氏が片を見つけたのを皮切りに、参加者の方々総出で埴輪捜索が始まりました。
 時間に制約がある中、数十点の埴輪片を検出することができました。
 古墳見学のみならず、埴輪を発見することができるなんてと、皆さん大変満足していたようでした。
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テラス部分の散策ルートを巡る

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散策時に検出した埴輪片
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埼玉県指定文化財「嘉禄銘板石塔婆」の表面剥離予防 [中世]


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 熊谷市立江南文化財センターのロビーに展示されている埼玉県指定文化財「嘉禄銘板石塔婆」の表面剥離予防の作業を委託し実施しました。この板碑は、国内に所在する板石塔婆の中で最古の紀年銘(嘉禄三年:1227)を持ち、埼玉県の文化財(考古資料)に指定されています。材質は緑泥片岩で、現状は、上半部の向かって左側の一部が欠失、右側の一部が二片となって現存します。内容は、上半部に阿弥陀如来の座像および二菩薩を彫出し、下半部に銘文を陰刻しています。総高は115cm、最大幅61cmの法量です。表面が経年により剥がれやすくなっている状況が見受けられたことから、予防措置としての対応を検討し、今回の作業を行いました。無事に終了し、今後も適切な保存を進めていきます。



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源宗寺本堂保存修理事業 進捗状況 [建造物]

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 12月19日(土)、本堂東側下屋の解体作業が行われました。下屋部分は、仏像移動の作業がしやすいよう、壁を取り払い骨組みだけの状態となりました。
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 仏像の移動台となる花道にも、コロを転がせるよう合板をはりました。
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 また、仏像を養生する際に使用した足場も解体され、仏像移動の準備が整いました。
 明日、現地にて最終確認と境内の片付けを行う予定です。

 「平戸の大仏」仏像移動行事は、既報の通り今週12月23日(水)に開催予定です。

   開 催 日:令和2年12月23日(水)
    時  間  :午前10時~   薬師如来坐像移動
          午後1時30分~ 観世音菩薩坐像移動
    場  所  :源宗寺(熊谷市平戸644)
        ※車でお越しの方は、老人憩の家「平戸荘」の駐車スペースをご利用ください。https://www.city.kumagaya.lg.jp/shisetsu/hoken_fukushi/roujinnikoinoie.html

「平戸の大仏」二体は本堂の工事中、仮設小屋に移転して新しい本堂への移設に耐えられるよう仏像の内部から補強作業を行う予定です。


お願い

新型コロナウィルス感染防止のため、次のご協力をお願いいたします。

1. マスクの着用をお願いします。

2. 以下に該当する場合には、拝観をご遠慮ください。
•体調が良くない(風邪の症状、倦怠感、味覚・臭覚の異常など)
•体温が37.5度を超えている
•過去2週間以内に海外渡航歴がある
•同居家族や身近な知人などに感染が疑われる人がいる
•新型コロナウィルス感染陽性とされた方との濃厚接触がある

3.氏名、住所、電話番号、健康状態等についての記帳の協力をお願いいたします。



源宗寺本堂保存修理委員会
事務局 山川宏之(山川会計事務所内)
電話 048-529-5874

 
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プリツカー賞建築家・槇文彦氏による「立正大学熊谷校舎総合計画」 [建造物]

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開設当時の熊谷キャンパス

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『現代日本建築家全集 19 槇文彦』「立正大学熊谷校舎総合計画」より(上掲も)


 熊谷市万吉にある立正大学の熊谷キャンパス施設の構造設計を担当したのは、京都国立近代美術館や幕張メッセなどの設計で世界的な名声を博し、「建築のノーベル賞」とも称されるプリツカー賞を受賞した建築家の槇文彦氏でした。槇氏による「立正大学熊谷校舎総合計画」に基づいて校舎の配置を含めた設計が進められました。その後、キャンパス内の建築物は改築されるなどの変化を経て、当初の計画より増幅された状況が見られますが、耐震のための改修工事の基本的理念においても槇氏の計画が生かされています。著名建築家による建築的遺産が熊谷に存在する意味は大きいように感じます。今日に引き継がれた点、改築後に新たな形式となった点など、興味深い点は多々ありますが、立正大学熊谷キャンパスに足を運ぶ機会がありましたら、建築物にもご注目ください。



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ー熊谷の名工の足跡を辿るー宿稲荷神社 [建造物]

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 宿稲荷神社は、群馬県北群馬郡榛東村に所在し、その社殿は、幕末期に造営されたと伝えられています。
 拝殿、本殿ともに欅材で彫られた緻密な彫刻が施されています。これらの彫刻を手がけたのは、勢多郡東村の彫刻師・三代目石原常八です。
 三代目石原常八は、妻沼の林家五代目・正道ととも妻沼聖天山の総門であり、国の重要文化財に指定されている貴惣門の彫刻を手がけた人物でもあります。

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 拝殿 正面向拝前部 大蛇退治の様子
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 拝殿 正面向拝の柱上部 獅子の木鼻
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 拝殿 右側脇障子 わが子を谷に落とす獅子


 本殿北面及び西面、南面にも中国の故事などを題材にした細やかな彫刻が施されています。
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池上遺跡発掘調査について(道の駅整備事業) その2 [発掘調査]

調査が順調に進んでいる道の駅予定地内の池上遺跡ですが、先日機会を設けて名古屋大学の准教授にお越しいただきました。
 氏の研究テーマは弥生時代における人々の営みを当時の食生活などから研究する環境考古学で、現在調査している調査区では、土器が投げ捨てられている土坑が複数検出しています。廃棄土坑と推定しているのですが、そこには生活の痕跡である残滓として、穀物や炭化物が確認されています。
 それらは、炭素14年代法などの分析にかけることで、当時の食生活のみならず、土坑に廃棄された年代特定につながります。
 35年以上前の池上遺跡では、住居跡から炭化米が検出され、弥生時代中期からこの地域一帯が稲作を行っていたことが分かっています。
 今回の調査は過去の調査結果を補完するうえで、重要だと考えらます。

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源宗寺本堂保存修理事業 進捗状況 [建造物]

 市内平戸の源宗寺では、来週23日に行われる仏像移動行事に向けて着々と準備が進められています。
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 12月12日(土)、源宗寺本堂の瓦降ろしが行われ、一枚一枚、手作業によって瓦が取り外されました。向拝部分の龍の鬼瓦、大棟や隅棟部分の鬼瓦は一時保存し、今後瓦の修繕も検討中です。
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 鬼瓦には刻印がありました。昭和の改修時に、造られたもののようです。

 昨日14日(月)からは、本堂東側の解体が始まり、仏像移動のための花道の設置工事も着々と進められています。
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