SSブログ

片倉シルク記念館と青天を衝け [建造物]

ff1613712221360.jpg
片倉シルク記念館と絹の道に関する講座

1613712226841ff.jpg
館内の解説

 2021年2月18日、熊谷市本石の片倉シルク記念館で、熊谷シルクの歴史と片倉シルク記念館について学ぶ講座を開講し、15名が参加しました。この講座は、概要報告書『旧片倉工業熊谷工場・片倉シルク記念館 : 埼玉県熊谷地域における絹産業と製糸の歴史に関連した近代的建造物の概要をめぐって』(熊谷市文化遺産研究会)の刊行を記念して開催され、同報告著の編著者である熊谷市立江南文化財センターの山下祐樹主任が講師を担当しました。NHK大河ドラマ「青天を衝け」の放映が始まり、渋沢栄一や富岡製糸場初代場長の尾高惇忠に関心が集まる中、片倉工業の創設に関わった渋沢の存在と、富岡から熊谷の歴史的経過を絹産業に関連したエリアとして認定し発信を進める「上武絹の道」プロジェクトに想いを馳せる講座となりました。「片倉工業の歴史と尾高・渋沢の関わり」をテーマにした講義の後に、片倉シルク記念館の鈴木功館長による館内解説を行いました。時流に乗って、片倉シルク記念館にも注目が集まるよう情報発信を進めていきたいと思います。

報告書については、熊谷デジタルミュージアムの次のURLをご参照ください。
http://www.kumagaya-bunkazai.jp/kounanmatinoiseki/kbk_kdi_kyuukatakurakougyoukumagayakoujyou_katakurasirukukinenkan.pdf





nice!(0)  コメント(0) 

長島記念館と青天を衝け [建造物]


B893ED85-2A55-42F5-99C7-876CA13E0312.jpeg
石蔵の美術展示室(左側)

 熊谷市小八林にある長島記念館は、旧埼玉銀行頭取の故長島恭助氏の邸宅で、庭園と建物含む敷地全体が熊谷市の名勝に指定されています。現在、新型コロナウイルス対策を万全にして通常開館しています。石造の蔵や江戸時代後期に建立された母屋、収蔵展示している日本近代美術コレクションをお楽しみください。NHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公の渋沢栄一が揮毫した書も収蔵されています。


〒369-0103 埼玉県熊谷市小八林1022番地 TEL・FAX:0493-39-2025

■開館時間午前10時〜午後4時■休館日毎週月・木曜日(祝日を除く)
祝日の翌日(土・日を除く)
夏期・年末年始■入館料一般 300円(210円)
小・中学生 100円(70円)
*( )内は20名以上の団体■駐車場50台収容■アクセス・JR高崎線熊谷駅南口からゆうゆうバス「ひまわり号」長島記念館行き40分
 「長島記念館前」下車すぐ
・JR高崎線吹上駅から車で5分


nice!(0)  コメント(0) 

熊谷の名工の足跡を辿るー雷電神社ー [建造物]

 群馬県邑楽郡板倉町にある雷電神社は、江戸時代後期を代表する神社建築です。
A1A9BE77-889A-41C8-98D9-42394E6712AA.jpeg
 現存する社殿は、天保6年(1835)に建立されました。その造りは、拝殿と本殿を「石の間」と呼ばれる幣殿で繋いだ、いわゆる権現造りで、屋根は瓦棒銅板葺となっています。
 大工棟梁を務めたのは、武州川俣村の三村和泉守、彫刻を手掛けたのが上州花輪村の石原常八父子(二代目・三代目)です。石原常八父子(二代目・三代目)は、三村家から妻沼の林家に養子に入った林家五代目・正道と共に妻沼聖天山の貴総門(国指定重要文化財)を造営したことでも知られています。
 本殿には緻密な彫刻が施され、白木彫りの柱や長押と極彩色に彩られた見事な彫刻群が融合しています。
02E911CA-5D2B-4E9C-B4EE-B593CD26B325.jpeg
 本殿右側胴羽目彫刻 素戔嗚尊(すさのおのみこと)の大蛇退治
5DC96D3A-70A1-4ACB-9AC5-6EB81CFB8182.jpeg
 本殿右側胴羽目彫刻 大志王夫人
A930C21A-BE35-447B-8F60-38FE34798511.jpeg
 本殿背面胴羽目彫刻 神功皇后
 本殿左側には「浦島太郎」の彫刻が施されています。
D66CBB8F-C0DB-47EA-B2DA-453627701C6E.jpeg
712BCA88-7491-4FD1-A4CF-62D63D998B3F.jpeg
 また、下段の腰羽目彫刻には、獅子舞や凧上げ、鰻とりをする唐子遊びの様子が刻まれています。

 社殿は、昭和61年から平成元年にかけて彩色の保存修理が行われています。
 雷電神社社殿は、昭和59年12月に県指定重要文化財となっています。また、雷電神社には11枚の棟札があり、そのうちの2枚(天保6年と天保13年)が県指定となっています。
61D22459-D86F-4D49-9055-F46C85DDF560.jpeg
 境内には、社殿を囲むようにたくさんの蝋梅が植えられ、甘い香りが漂っていました。

 

nice!(0)  コメント(0) 

ー熊谷の名工の足跡を辿るー桐生天満宮 [建造物]

225F111C-53FE-406F-8366-8C1AC7BFC732.jpeg
 桐生天満宮は、群馬県桐生市に所在する神社で、北関東を代表する彫刻建築の一つです。寛政元年(1789)に建てられた社殿は、熊谷の国宝・歓喜院聖天堂と同様に、拝殿と本殿を石の間でつなぐ、いわゆる権現造りです。
6E4EC8E2-B939-479E-A3F8-6A07CF29F5CF.jpeg
 社殿は本殿を中心に、緻密な彫刻が施され、うっすらと彩色が確認できます。建設当初は、歓喜院聖天堂のように極彩色に彩られていたと考えられます。これらの彫刻は、勢多郡黒保根村出身の彫刻師・関口文治郎他8名によって手掛けられました。文治郎は“上州の甚五郎”と称され、熊谷の国宝・歓喜院聖天堂の再建に携わった人物で、多くの県・市指定有形文化財にその名が刻まれています。
CC6AA84A-2D94-4036-8B19-452AD090206B.jpeg
53469DA9-4109-4B2F-BB9B-940CB0EB0226.jpeg
中国の故事に基づいた彫刻で埋め尽くされた本殿。龍が彫られた柱が特徴的です。
1471D7B0-34DF-42B1-937E-55255A78A7E5.jpeg
縁を支える組物は、黒漆に朱色で縁取られています。
15CDBF2B-1EE5-42B1-9A79-9E13D76E3650.jpeg
柱や長押には、地紋彫りが施され、花頭窓の廻りには二匹の龍が絡み合っています。


桐生天満宮社殿は、平成2年9月25日に群馬県の指定重要文化財となっています。

nice!(0)  コメント(0) 

源宗寺本堂の復元工事における瓦利用の確認 [建造物]


95236A37-D014-4DC6-A80D-F4F0F8C6E74D.jpeg

解体された源宗寺本堂の跡地に新たな本堂建立に向けた動きがスタートしました。その一つが、瓦の再利用についての検討です。旧来の本堂に付けられていた瓦を新たな本堂においても使用する計画です。1月14日、保存修理委員会・建築小委員会の細川末廣一級建築士、内島章雄一級建築士、江南文化財センターの山下祐樹主任と、施工する大島工務店と瓦業者が既存の瓦の状況を確認しました。鬼瓦の再利用可能であることが分かりましたが、鬼瓦に接続する龍の残存状況が芳しくなく、新たなものを製作する必要があり、意匠デザインから開始し模索することになりました。また、家紋が残す瓦を屋根の四方の縁に置く予定で、3つ現存し、不足している1つの瓦を再現作製することになりました。これらの内容について保存修理委委員会に諮り、同意を求めるほか、瓦の設置に関わる方策を検討していく予定です。





nice!(0)  コメント(0) 

「妻沼の聖天さま 埼玉県内唯一の国宝建造物「歓喜院聖天堂」映像作品完成フォーラム」の映像配信 [建造物]



 2020年2月20日に熊谷商工会館で開催した「妻沼の聖天さま 埼玉県内唯一の国宝建造物「歓喜院聖天堂」映像作品完成フォーラム」の様子を収録し、動画共有サイトのYouTubeにおいて配信しています。このフォーラムは国宝「歓喜院聖天堂」をテーマとした映像作品の完成を記念して開催されものです。
 同作品は、国宝「歓喜院聖天堂」の極彩色彫刻や建築美などとともに、妻沼地域の歴史や文化などを紹介しているほか、妻沼聖天山の鈴木英全院主、「平成の大修理」での彩色復元を担当した小西美術工芸社の横田敏行副社長、国宝指定に向けた調査研究を担当した熊谷市教育委員会・江南文化財センター担当者などのインタビューを収録。監督はソニーPCLの稲葉正広さんが務めました。
 当日は映像作品の上映、江南文化財センターの山下祐樹主任による「『歓喜院聖天堂』の技と美-国宝指定への道-」と題した講演会のほか、稲葉正広監督と鈴木英全院主によるトークイベント「妻沼聖天山の文化遺産の保存と記録化」が行われました。
 昨年の新型コロナウイルス感染拡大前に奇跡的に開催できたイベントで、今思い起こすと感慨深いものがあります。映像作品の完成から、まもなく1年が経過し、そのコロナ禍との1年を経て現在に至り、いまだに収束の見込みが立たない状況を危惧するしかありません。
 近日中には東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県を対象に緊急事態宣言が発出される見込みとなっています。ウィズコロナの世界を考えながら、このフォーラムの動画をお楽しみいただければと思います。






nice!(0)  コメント(0) 

片倉シルク記念館 特設サイト「シルクと暮らす」 [建造物]

katakura1.png
片倉シルク記念館

 熊谷市本石にある「片倉シルク記念館」は、片倉工業株式会社最後の製糸工場であった熊谷工場の繭倉庫を利用して創設された記念館で、平成19年には経済産業省の「近代化産業遺産」に認定されています。 同社の製糸業121年におよぶ歴史を、末永く保存継承するために、熊谷工場の操業当時に使われていた製糸機械が展示され、繭から生糸になるまでの過程が紹介されています。
 なお管理を担う片倉工業株式会社はシルクに関するさまざまな情報をコラムを特設サイト「シルクと暮らす」で掲載しています。片倉シルク記念館特集では蚕から絹糸になるまでの流れについて次のサイトをご参照ください。サイト内にある動画「生糸ができるまで」にはその作業工程について詳しく知ることができます。

特設サイト「シルクと暮らす」片倉シルク記念館を巡る
http://www.katakura.co.jp/silk/study/museum/




nice!(1)  コメント(0) 

源宗寺本堂保存修理事業 進捗状況 [建造物]

6A5878A4-6DFF-48CA-8C33-2B2346E6A16B.jpeg
81FA464B-45B7-4FF5-ADDB-AC69E1E9C2AE.jpeg
 12月19日(土)、本堂東側下屋の解体作業が行われました。下屋部分は、仏像移動の作業がしやすいよう、壁を取り払い骨組みだけの状態となりました。
3EB45EBA-D993-46C5-A8D0-C4FB685B9FD9.jpeg
 仏像の移動台となる花道にも、コロを転がせるよう合板をはりました。
7D2CA6AC-A2CA-4B5B-B447-23FDE1F946CA.jpeg
 また、仏像を養生する際に使用した足場も解体され、仏像移動の準備が整いました。
 明日、現地にて最終確認と境内の片付けを行う予定です。

 「平戸の大仏」仏像移動行事は、既報の通り今週12月23日(水)に開催予定です。

   開 催 日:令和2年12月23日(水)
    時  間  :午前10時~   薬師如来坐像移動
          午後1時30分~ 観世音菩薩坐像移動
    場  所  :源宗寺(熊谷市平戸644)
        ※車でお越しの方は、老人憩の家「平戸荘」の駐車スペースをご利用ください。https://www.city.kumagaya.lg.jp/shisetsu/hoken_fukushi/roujinnikoinoie.html

「平戸の大仏」二体は本堂の工事中、仮設小屋に移転して新しい本堂への移設に耐えられるよう仏像の内部から補強作業を行う予定です。


お願い

新型コロナウィルス感染防止のため、次のご協力をお願いいたします。

1. マスクの着用をお願いします。

2. 以下に該当する場合には、拝観をご遠慮ください。
•体調が良くない(風邪の症状、倦怠感、味覚・臭覚の異常など)
•体温が37.5度を超えている
•過去2週間以内に海外渡航歴がある
•同居家族や身近な知人などに感染が疑われる人がいる
•新型コロナウィルス感染陽性とされた方との濃厚接触がある

3.氏名、住所、電話番号、健康状態等についての記帳の協力をお願いいたします。



源宗寺本堂保存修理委員会
事務局 山川宏之(山川会計事務所内)
電話 048-529-5874

 
nice!(0)  コメント(0) 

プリツカー賞建築家・槇文彦氏による「立正大学熊谷校舎総合計画」 [建造物]

image.jpg
開設当時の熊谷キャンパス

image.jpg
『現代日本建築家全集 19 槇文彦』「立正大学熊谷校舎総合計画」より(上掲も)


 熊谷市万吉にある立正大学の熊谷キャンパス施設の構造設計を担当したのは、京都国立近代美術館や幕張メッセなどの設計で世界的な名声を博し、「建築のノーベル賞」とも称されるプリツカー賞を受賞した建築家の槇文彦氏でした。槇氏による「立正大学熊谷校舎総合計画」に基づいて校舎の配置を含めた設計が進められました。その後、キャンパス内の建築物は改築されるなどの変化を経て、当初の計画より増幅された状況が見られますが、耐震のための改修工事の基本的理念においても槇氏の計画が生かされています。著名建築家による建築的遺産が熊谷に存在する意味は大きいように感じます。今日に引き継がれた点、改築後に新たな形式となった点など、興味深い点は多々ありますが、立正大学熊谷キャンパスに足を運ぶ機会がありましたら、建築物にもご注目ください。



nice!(0)  コメント(0) 

ー熊谷の名工の足跡を辿るー宿稲荷神社 [建造物]

436022BF-4912-42A1-B42C-0E71F96CEA08.jpeg
 宿稲荷神社は、群馬県北群馬郡榛東村に所在し、その社殿は、幕末期に造営されたと伝えられています。
 拝殿、本殿ともに欅材で彫られた緻密な彫刻が施されています。これらの彫刻を手がけたのは、勢多郡東村の彫刻師・三代目石原常八です。
 三代目石原常八は、妻沼の林家五代目・正道ととも妻沼聖天山の総門であり、国の重要文化財に指定されている貴惣門の彫刻を手がけた人物でもあります。

0A817905-9A62-4E0F-BB2B-637FCA6D93AD.jpeg
 拝殿 正面向拝前部 大蛇退治の様子
FD45D879-AAA1-4121-92FD-1EE208EEAF99.jpeg
 拝殿 正面向拝の柱上部 獅子の木鼻
9F823B44-F095-4072-A417-58B477021EA9.jpeg
 拝殿 右側脇障子 わが子を谷に落とす獅子


 本殿北面及び西面、南面にも中国の故事などを題材にした細やかな彫刻が施されています。
24F31BE4-EEB1-4E70-B590-46A126B50F19.jpeg
FBC6B88E-FA84-4C25-BEFD-E3E48EE05227.jpeg
18FA3019-6C7E-41C4-8A21-B02EA9EE6696.jpeg
 
nice!(0)  コメント(0)