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旅の記憶‐21 ―海を渡った阿弥陀仏像  燈篭仏 肥塚成就院― [紀行]

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写真 御開扉時の成就院 令和元年(2019)10月10日(木)撮影
 昨秋、肥塚の古刹成就院に参詣してきました。境内には肥塚古墳群から掘り出された「古塚古墳石棺」(市指定文化財)が保存されている寺院です。また、古代末から中世期に肥塚氏を名乗った武士団の館跡に造られたとされます。さて、10月10日は成就院の秘仏とされる「燈篭仏」が年に1回御開帳されます。かつてはこの仏様を持ち上げることで吉兆や願い事の成就を占ったといわれます。今は控えられているようですが、代わりにお札をいただいてきました。お寺方と檀家の方の丁寧な説明を窺い間近で拝することができました。
 灯篭仏とは信濃善光寺の秘仏本尊「一光阿弥陀三尊像」を模し前立として本尊厨子前に祀られている阿弥陀三尊像です。日本への仏教伝来の伝説では善光寺阿弥陀三尊像は物部氏の仏教排斥により難波堀江に捨てられた後、本田善光により信濃まで運ばれたとされます。この本尊を模した前立像も信濃善光寺の7年ごとの御開扉の時以外見ることはできません。
 来年、令和3年(2021)はその年に当たります。なお、三尊像は妻沼地域に所在する「板石塔婆」(県指定有形文化財)に見ることができます。妻沼聖天山歓喜院本坊本堂前の駐車場脇にありますのまで、御開扉を待ち遠しい方はこちらもお尋ねください。
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写真 成就院の朱札 歓喜院本坊本堂駐車場脇 「板石塔婆」(阿弥陀三尊像板碑)

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