埼玉未来大学ライフデザイン科熊谷学園 江南文化財センターを学ぶ [普及事業]
文化財公開講座「愛染堂と藍玉産業―尾高惇忠筆の奉納額と渋沢家の関わり―」と青天を衝け [普及事業]

講座「愛染堂と藍玉産業―尾高惇忠筆の奉納額と渋沢家の関わり―」

藍染絵馬と尾高惇忠筆奉納額、中央奥には愛染明王(いずれも市指定有形民俗文化財)

愛染堂正面と屋根上部に止まる白鷺
2021年2月21日、NHK大河ドラマ「青天を衝け」の公開を記念して、熊谷市下川上の「宝乗院愛染堂」を公開し、同院で保管する熊谷市指定有形民俗文化財「藍染絵馬」(4枚)、渋沢栄一の師で義兄である尾高惇忠が揮毫した同文化財「奉納額」を特別公開しました。
日本近代資本主義の父、渋沢栄一に関連した様々な情報発信に合わせて企画されたものです。また愛染堂の本尊である「愛染明王」は藍玉の産業における祈願と深く関わることから、尾高・渋沢家の信仰を集めたといわれています。
尾高・渋沢と愛染堂との関わりについて再認識する機会の提供を目的に、文化財の公開と解説会を実施し、「愛染堂と藍玉産業―尾高惇忠筆の奉納額と渋沢家の関わり―」というテーマで、熊谷市江南文化財センター山下祐樹主任が、尾高・渋沢・竹井澹如の関りから見える藍玉産業と信仰についてお話ししました。当日は厄病退散祈願とともに、約150名が参加しました。
NHK 大河ドラマ「青天を衝け」公開記念「藍染絵馬・尾高惇忠筆奉納額」特別公開 [普及事業]
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愛染明王・藍染絵馬・尾高惇忠筆奉納額(愛染堂内)
2021 年NHK 大河ドラマ「青天を衝け」公開を記念し、「藍染絵馬・尾高惇忠筆奉納額」を特別公開します。日本近代資本主義の父、渋沢栄一に関連した様々な情報発信に合わせて、熊谷市下川上の「宝乗院愛染堂」で保管する熊谷市指定有形民俗文化財「藍染絵馬」(4 枚)、渋沢栄一の師で義兄である尾高惇忠が揮毫した同文化財「奉納額」を特別公開します。また愛染堂の本尊である「愛染明王」は藍玉の産業における祈願と深く関わることから、尾高・渋沢家の信仰を集めたといわれています。尾高・渋沢と愛染堂との関わりについて再認識する機会の提供を目的に、文化財の公開と解説会を開催します。皆様のご来場をお待ちしております。
日程 2021年2月21日(日)
9:00〜13:00(一般公開) 入場無料
会場 宝乗院愛染堂(熊谷市下川上33)
記念行事(愛染堂) 申込不要
10:00〜10:30 厄病退散祈願 宝乗院愛染堂住職 宮崎憲田
10:30〜11:00 解説会「愛染堂と藍玉産業
―尾高惇忠筆の奉納額と渋沢家の関わり―」
熊谷市江南文化財センター 山下祐樹
問合せ 主催:愛染堂特別公開実行委員会(宝乗院・電話048-522-0237)
協力:熊谷市立江南文化財センター(電話048-536-5062)
NHK大河ドラマ「青天を衝け」幕を開ける [普及事業]
Twitter 大河ドラマ「青天を衝け」サイトより
幕末から近代日本の礎を築いた日本近代資本主義の父となる渋沢栄一の生涯を描く俳優の吉沢亮さん主演の2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」(総合、日曜午後8時ほか)が2月14日にスタートしました。熊谷ともつながりの深い渋沢栄一。幾度も熊谷を訪れ、家業の藍玉作りは北武蔵全域の当時の産業でもあるなど関係が深いものがあります。初回を見ると、方言も馴染みのあるもので、熊谷人にとっても思い入れのある作品になりそうな予感がしています。約一年間を通じて渋沢の偉業と、北埼玉地域を発端とした躍動感ある歴史の展開を堪能できたらと感じています。
NHK大河ドラマ「青天を衝け」公式サイト
https://www.nhk.or.jp/seiten/
アルスコンピュータ専門学校特別講義 [普及事業]



熊谷市名勝「星溪園」において、アルスコンピュータ専門学校の特別講義を開催しました。同専門学校は星溪園と同じく鎌倉町に位置し、日本文化を学ぶ機会として特別講義が毎年開催されています。今回は新型コロナウイルス対策もあり、2グループに分けて星溪園の庭園について学ぶほか、南に位置する石上寺本堂内の見学も実施しました。明治時代初頭に完成した当時の「池亭」が現在の星溪園になるまでの経緯などについてお話ししました。また、石上寺にはエドワード・シルヴェスター・モースの銅像があり、明治時代に当寺で行われたモースによる進化論の講義について紹介しました。例年、解説後はお茶席に実際参加する機会を設けましたが、今回は簡易的な体験に留めて実施しました。緊急事態宣言が延期されている状況で、建物内の利用は休止中ですが、庭園内の散策は可能ですのでお楽しみください。
FMクマガヤ 第8回番組審議委員会について [普及事業]
令和3年文化財防火デー妻沼聖天山防災訓練 [普及事業]
星川彫刻プロムナード研究会の発足と彫刻解説会 [普及事業]

彫刻解説会
2020年12月25日に星川の彫刻を学ぶ現地解説会が開催されました。
熊谷市の市街地を流れる星川には7つの広場があり、一番上流にある「いこいの広場」には北村西望「戦災者慰霊の女神」が昭和50年(1975)、戦災30周年に建立されました。熊谷駅前に建立された北村西望「熊谷次郎直実像」とともに、星川を印象付ける彫刻通り(プロムナード)として文化芸術の顕彰を進めてきました。
昭和56年(1981)春に「星川に水と緑と芸術を、そしてメルヘンの道に」との願いで、市による彫刻像設置事業が決定。以降、星川彫刻プロムナードが徐々に具現化されることになり、昭和57年(1982)、「太陽の広場」に桜井祐一「レダ」と「緑の広場」に千野茂「やすらぎ」の作品が設置され、大きな注目を集めました。
2020年、「戦災者慰霊の女神」の建立から45年を経過し、星川彫刻プロムナードの継承が新たな課題となっている中、星川彫刻プロムナード研究会を発足し、彫刻芸術を活かした中心地活性化や、戦災者慰霊のための「とうろう流し」の継続などの課題と向き合いながら、「星川ルネッサンス」をスローガンに、次世代に向けての新たな熊谷市モデルを構想する拠点としたいと考えています。
同研究会を主催として開催された今回の解説会では、講師を江南文化財センターの山下祐樹主任が担当し、これらの作品の紹介とともに、彫刻プロムナードの歴史などを説明しました。約20名の参加がありました。
星川彫刻プロムナード発起人メンバー
増田敏男(元熊谷市長・元厚生労働副大臣・熊谷市名誉市民)
星川彫刻プロムナード構想の当時、熊谷市長(1982-1986)として銅像の購入設置を進めた。
藤間憲一(熊谷市観光協会会長・熊谷商工会議所名誉会頭)
北村西望「戦災者慰霊の女神」の顕彰と、熊谷空襲慰霊の「とうろう流し」の運営。
山下祐樹(熊谷市立江南文化財センター)
北村西望をはじめとする熊谷地域の近現代彫刻の研究。解説資料「星川彫刻プロムナード」作成。
星川彫刻プロムナード解説資料
http://www.kumagaya-bunkazai.jp/kounanmatinoiseki/kbk_skc_hosikawatyoukokupromenade_tyoukokukaisetuhen.pdf
世界かんがい施設遺産登録記念講座「備前渠用水路と熊谷の土木遺産」 [普及事業]

12月24日、熊谷市太田公民館の歴史講座として世界かんがい施設遺産登録記念講座「備前渠用水路と熊谷の土木遺産」を開催しました。12月上旬に熊谷市の妻沼地域を流れる「備前渠用水路」が世界かんがい施設遺産に登録されたことを記念して行われ、熊谷市立江南文化財センターの山下祐樹主任(埼玉建築士会歴史的建造物保全活用専門家)が講師を担当しました。講座では「備前渠用水路」と熊谷の土木遺産をテーマに、備前渠用水路の概要と、再興のための努力などについて解説しました。備前渠用水路は利根川から取水し、埼玉県北部の本庄市、深谷市、熊谷市を流れる延長約23kmの農業用水路です。1604年に伊奈備前守忠次によって作られた埼玉県で最古級の用水路で、「備前堀」の愛称で親しまれています。15名の受講生が参加し、世界に誇る熊谷の土木遺産について熱心に学ばれていました。講座後、近隣の備前渠用水路脇に天保4年(1833)に建立された、「備前渠再興記碑」を見学しました。この碑には閉鎖されていた備前渠用水路の再建に尽力した吉田市右衛門に対する顕彰の意が込められています。備前渠用水路は令和2年12月8日にWeb会議で開催された国際かんがい排水委員会(ICID)国際執行理事会において、「世界かんがい施設遺産」に登録されました。埼玉県内では2施設目の登録となります。今後も注目の地域文化遺産として調査研究と発信を続けていけたらと考えています。
バスでいく古墳巡りツアー [普及事業]
先日埼玉県主催のバスでいく古墳巡りツアーが開催されました。埼玉県内を数か所のエリアに分け、熊谷市、本庄市、深谷市で一つのエリアということで、倍率10倍の中で当選した10数名の県民の方々が参加しました。
熊谷では国指定史跡である「宮塚古墳」、県内第2位の規模をほこる「甲山古墳」の見学でした。本市教育委員会では甲山古墳の説明を行い、古墳散策をおこないました。その際、甲山古墳は未発掘であり、周辺を散策すれば、埴輪片が見つかるかもしれない旨も併せて説明したところ、ナビゲータの古墳にコーフン協会のまりこふん氏が片を見つけたのを皮切りに、参加者の方々総出で埴輪捜索が始まりました。
時間に制約がある中、数十点の埴輪片を検出することができました。
古墳見学のみならず、埴輪を発見することができるなんてと、皆さん大変満足していたようでした。

テラス部分の散策ルートを巡る

散策時に検出した埴輪片
熊谷では国指定史跡である「宮塚古墳」、県内第2位の規模をほこる「甲山古墳」の見学でした。本市教育委員会では甲山古墳の説明を行い、古墳散策をおこないました。その際、甲山古墳は未発掘であり、周辺を散策すれば、埴輪片が見つかるかもしれない旨も併せて説明したところ、ナビゲータの古墳にコーフン協会のまりこふん氏が片を見つけたのを皮切りに、参加者の方々総出で埴輪捜索が始まりました。
時間に制約がある中、数十点の埴輪片を検出することができました。
古墳見学のみならず、埴輪を発見することができるなんてと、皆さん大変満足していたようでした。

テラス部分の散策ルートを巡る

散策時に検出した埴輪片