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東京藝術大学研究者による熊谷市指定文化財「八幡神社古絵図」の調査 [絵画史]


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熊谷市指定文化財「八幡神社古絵図」を調査する東京藝術大学の小柏典華さん(奥)ら

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展示した二作

 熊谷市指定有形文化財(絵画)の「八幡神社古絵図」について、東京藝術大学美術研究科文化財保存学専攻保存修復建造物研究室の博士(文化財)の小柏典華さんと、文化財建造物の保存修理を専門とする株式会社安田工務店の技術者が調査に来訪しました。同作は熊谷市の妻沼地域で個人所有されていましたが、江南文化財センターに移管され、展示室内に仮展示して対応しました。顔料などを紙面に塗り上げる高度で精緻な表現がいかんなく表現された絢爛豪華な作品で狩野派のエッセンスを感じることができます。小柏さんは、歴史的建築を専門としており、建築の設計図面の要素を持ち合わせながら、細微な塗抹の技法について高く評価していました。

 この「八幡神社古絵図」は、徳川家御用工匠であった藤原正清が、徳川家光の依頼により寛永3年(1626)に作成した設計図に、狩野探幽守信が盛付け画法により、彩色を施した二幅の絵画で形状が双方異なり、現在は掛軸に表具されています。藤原正清の孫が妻沼の林家に養子となったときに、持参したと伝えられ、妻沼聖天堂設計の参考となったと言われています。その後、林家と共作関係にあった清水家が引き継ぎ、保存しています。国宝「歓喜院聖天堂」の歴史的発祥を知る上で貴重な絵画であり、妻沼聖天山や林家にも同様の絵図が保管されていることから、その共通性や傾向についての調査研究が今後の課題であると考えています。




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絵画展「新たなるバロック」と演奏会《無伴奏の先にある希望》 [絵画史]



 2017年12月に開催された絵画展「新たなるバロック」と合わせて開催された演奏会《無伴奏の先にある希望》(絵画:山下祐樹 演奏:ヴァイオリニスト 石亀希実 後援:熊谷市教育委員会)について、展覧会の会場風景と演奏会の収録映像をYouTubeで公開しています。コロナ禍により芸術文化の活動は縮小傾向にあります。感染拡大が続く中、先行きも見通せない状況ですが、新たなツールを生かしながら発信を続けていきたいと思います。希望を持ちながら。

本年は大変お世話になりました。
本年も引き続き「熊谷市文化財日記」を見ていただきありがとうございました。
コロナ禍で文化財事業も通常とは異なる事業進捗とならざるを得ないものとなりました。
感染拡大の収束を願うばかりです。
2021年はより良い1年でありますようご祈念申し上げます。
よいお年をお迎えください。






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熊谷市立奈良小学校展示 山下仙之助『集福寺』 [絵画史]

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熊谷市立奈良小学校の玄関に1枚の絵画が展示されています。
地元の奈良出身の画家、山下仙之助が描いた『集福寺』です。
奈良小学校から徒歩5分の場所に位置する集福寺の境内を描いた油彩です。
この寺は旧来は七堂伽藍と呼ばれる境内の建造物の形式で建立され、
現在もその一部を除く配置が維持されています。
画家の山下は生涯を通じて集福寺を題材としており、多くの風景画が残されています。
本作は境内のうち鐘楼を描いており、母校である奈良小学校に寄贈したものです。


熊谷デジタルミュージアム
「山下仙之助」
http://www.kumagaya-bunkazai.jp/museum/ijin/yamasitasennosuke.htm


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「坂東洋画会結成100周年記念 山下仙之助 絵画展―日常の美と印象派への系譜―」動画配信 [絵画史]



昨年開催した「坂東洋画会結成100周年記念 山下仙之助 絵画展―日常の美と印象派への系譜―」について絵画と講演の様子を動画で収録し、YouTubeで配信しています。現在、コロナ禍により、美術や芸術の分野は大きな影響を受けており、再開された美術館や開催されている展覧会は多いものの、リモートやオンラインで絵画を楽しめる機会を作ろうと様々な取り組みが進められています。地域の美術アート展覧会であるビエンナーレやトリエンナーレなども、実際の現地では開催せずにオンラインでの開催となるなど、新たな方法を探りながらの未来に向けたアート作りが試行されています。この動画も熊谷市のその試みのひとつとして制作しました。ご参照ください。


山下仙之助特設ページ(熊谷デジタルミュージアム内)
http://www.kumagaya-bunkazai.jp/museum/ijin/yamasitasennosuke.htm



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展覧会「日本美術の記録と評価ー調査ノートに見る美術史研究のあゆみー」 [絵画史]

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展覧会「日本美術の記録と評価ー調査ノートに見る美術史研究のあゆみー」が2020年7月14日(火)から東京国立博物館で開催されます。
https://www.tobunken.go.jp/exhibition/202007/

美術作品がどのように調査、研究され、美術史研究がどう形作られてきたかを、明治期の今泉雄作・平子鐸嶺、昭和期の田中一松・土居次義という4人の美術史研究者の調査ノートと、実際の作品からご紹介します。

デジタルガジェットなどなく、写真を撮るのも容易ではなかった時代に、研究者たちは紙のノートに筆や鉛筆でスケッチをしたり、詳細に所見を記録したりしました。そのノートすら手作りのこともありました。特設サイトでは、展示されている調査ノートの一部のページを「めくって」読むことが可能で、手書きの文字を翻刻(テキスト化)して表示しています。東博での実物や作品の展示とあわせて、特設サイトも是非ご覧ください。
(出典参照:東京文化財研究所ホームページ)



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権代美重子著『日本のお弁当文化: 知恵と美意識の小宇宙』 [絵画史]


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権代美重子 著『日本のお弁当文化: 知恵と美意識の小宇宙』が刊行されました。埼玉新聞の書評でも掲載されています。その中で駅弁当の包装デザイン(駅弁掛紙)の画像などについての提供と監修を行いました。
熊谷の清水藤左衛門(1880-1952)は、明治16年熊谷駅開業に際し、熊谷駅前に客待ちの茶店を出し、駅売り弁当や熊谷五家宝の駅売りを初めて行いました。駅弁販売のコーディネートも行い、その意匠が高く評価されています。

熊谷デジタルミュージアム 駅弁掛紙 特別ページ
http://www.kumagaya-bunkazai.jp/museum/syuzou/ekiben/index.htm


権代美重子著『日本のお弁当文化: 知恵と美意識の小宇宙』法政大学出版局
https://www.h-up.com/books/isbn978-4-588-30052-3.html

書誌概要
和食が世界無形文化遺産に登録され、近年ますます国内外から注目されている「お弁当」。百姓や雑兵の携行食から、観劇のお供の幕の内、各地の名産の詰まった駅弁、松花堂や現代のキャラ弁にいたるまで、庶民のエネルギー源であり美意識の表現でもあったお弁当は、どんな歴史を歩んできたのか。だれもが愛する独特の文化を、器や食の作法の伝統にも注目しながら語り下ろした初の書。オールカラー。


単行本: 252ページ
出版社: 法政大学出版局 (2020/4/16)
言語: 日本語
ISBN-10: 4588300520
ISBN-13: 978-4588300523
発売日: 2020/4/16
梱包サイズ: 18.9 x 13 x 2.3 cm


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NHK Eテレ 日曜美術館「見つけよう!あなただけのオルセー美術館」 [絵画史]

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4月12日(日) の日曜美術館はオルセー美術館の名画鑑賞がテーマ。
美術史家で大原美術館長の高階秀爾先生がスタジオにゲスト登壇されます。
8Kで撮影されたオルセーの名画をスタジオで鑑賞という試みです。
どうぞご覧ください。


(NHKEテレ1・東京)
4月12日(日)
午後8:00~午後8:45(45分)

Eテレ「日曜美術館」日曜9時、再放送20時
https://www4.nhk.or.jp/nichibi/


日曜美術館ホームページより

NHKとオルセー美術館の国際共同制作により8K撮影した名画を、スタジオモニターで鑑賞。小林聡美さんと細田守さんが“日本で一番オルセー美術館に詳しい高階秀爾さんと一緒にマネ「草上の昼食」、ゴッホ「星降る夜」などおなじみの作品を高精細ならではのアップでじっくり見る。と、今まで気づいたことのない細部や質感がどんどん現れる!画家の息吹やたくらみまで伝わってくるよう、絵画はまったく新しい魅力を放つ。

ゲスト
高階秀爾 (大原美術館館長/美術史家)
日本を代表する西洋美術史家。1990年放送の「NHKスペシャル 印象派の殿堂 オルセー美術館」で案内役をつとめた”高階先生”も、8K映像で細部まで作品たちをみると新たな発見が!

小林聡美 (俳優)
小林聡美さんは8K番組「オルセー美術館 太陽の手触り/月の肌触り」に声の出演。”オルセーの夜の案内人”、ポンポン作の彫刻「わしみみずく」「シロクマ」の声に、一人二役で挑戦。豊かな好奇心で、絵画の向こうに物語を読み取る。

細田守 (アニメーション映画監督)
「オルセー美術館が大好き!作品も建物も」という細田守さん。その中でも一番は、マネが描いた「オランピア」。映像の人ならではの、愛情あふれる言葉が続々。




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長島記念館でのモーリス・ユトリロ作品の特別展示 [絵画史]

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モーリス・ユトリ​ロ《サン・リュスティック通り、モンマルトル、冬》(1933)

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長島記念館石蔵にある美術展示室。中央の絵画がユトリロ作品。


20世紀前半のフランスで活躍した画家モーリス・ユトリロの絵画​が、熊谷市の長島記念館で展示​されています。昨年、長島記念館を管理する公益財団法人長島記念財団が、ユトリ​ロの絵画「サン・リュスティック通り、モンマルトル、冬」を購入​し、1933年頃に制作された縦61×横50センチの油彩画です。来年春まで1年間の展示を予定しています。

ユトリロ(1883〜1955)は、パリ出身で生まれ育ったモン​マルトルの街路風景などの作品を多数描き、「エコール・ド・パリ​」の筆頭格として活躍しました。影響を受けた画家も多く、独特の筆致に対する評価は高いものがあります。

長島記念館は埼玉銀行(現在の埼玉りそな銀行)頭取を務めた長島​恭助(1901〜1992)の生家で、主屋や石蔵などが保存されて​います。1993年、記念館としてリニューアルされ、長島家のコレクションだった横山大観や須田剋太らをはじめとする近代絵画や渋​沢栄一の書などの収集美術品を展示しています。2019年3月には、長島記念館の敷地全体を熊谷市の名勝に指​定しました。

同財団常務理事の田沼利将さんは「今回のユトリロの絵画など貴重な絵画展示を年間通じて開催しているのでぜひ来場してほしい」と話していました。

開館は午前10時〜午後4時、入館料は大人3​00円、小中学生100円、月曜と木曜が休館。


問合せ 長島記念館 電話0493・39・​2025




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熊谷ラグビー場 ロシア対サモア戦 記念講座「ロシア文学のレガシーに触れる」 [絵画史]



2019年のラグビーワールドカップに合わせて開催した記念講座「ロシア文学のレガシーに触れる」と「星溪園ワールドカップ茶会」の様子をYouTubeの江南文化財センターのサイトにおいて公開しています。ロシアの小説家ドストエフスキーをテーマにした講演会です。また特別公開したロシア人画家の絵画作品についても紹介しています。どうぞお楽しみください。





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熊谷デジタルミュージアムでの洋画家「山下仙之助」絵画85点の​特別公開 [絵画史]

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絵画の紹介

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作品リスト

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YouTubeで配信されている動画
https://www.youtube.com/watch?v=7idPyl4GYv4


 「熊谷デジ​タルミュージアム」の絵画室に、熊谷出身の画家で戦後の郷土美術​家として熊谷と浦和を拠点に活動を進めていた画家・山下仙之助が​描いた絵画85点を一般公開を始めました。
 現在、新型コロナウイルス感染拡大対策による県内外の博物館・美術館の休館及​び展覧会中止等の影響から美術品や絵画に触れ合うことが減少して​いる状況の中、インターネットやスマートフォンを介して絵画を鑑​賞できる機会としてお楽しみいただけたらと思います。
 また、2019年12月、坂東洋画会結成100周年記念「山下仙​之助絵画展―日常の美と印象派の系譜」を熊谷市緑化センターで開​催しました。今回の企画の一つとして、その展覧会での展示作品や​ギャラリートークの様子などを撮影した動画を、YouTubeに​掲載し、一般向けの配信を開始しました。
 画像については熊谷デジタルミュージアムの山下仙之助の特設ペー​ジを、加えて、動画についてはYouTubeの江南文化財センタ​ーのページをご確認ください。

画家概要
 山下仙之助(1902-1992 やましたせんのすけ)
大里郡奈良村上奈良(現在の熊谷市上奈良)生まれ。熊谷中学(現​在の熊谷高校)の美術教師であり、埼玉県下初の洋画団体「坂東洋​画会」を発足した画家の大久保喜一(1885-1948)の薫陶​を受け、同会に入会。戦後、山下は埼玉県立浦和高等学校美術教師​として後進の育成に励む傍ら、坂東洋画会を継承した「朱麦会」を​はじめ中央画壇の一翼を担う「白日会」などで活躍。セザンヌなど​ポスト印象派からの影響を受け、西欧体験に基づく独特の画風を確​立し、日常を題材とした多くの静物画と風景画を残しました。


 2017年以降、熊谷デジタルミュージアムの絵画室では、熊谷の​歴史の関わりのある文化財絵画のほか、江戸時代の渡辺崋山、熊谷​出身の画家・森田恒友や山下の師となる大久保喜一、熊谷に画室を​構えた奥原晴湖が描いた絵画を掲載しています。今後も市内にある​美術品画像をフリーデータとして公開できるよう準備を進めていま​す。


問合せ先 江南文化財センター 電話:048-536-5062
               Mail:c-bunkazai@city.kumagaya.lg.jp
               (絵画画像の提供、共有が可能です。ご協力をお願いします。)



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