初夏の熊谷市名勝「長島記念館・邸宅」 [記念物]
熊谷市名勝「長島記念館・邸宅」では新緑の季節を迎え、屋敷森と建造物のコントラストが美しく目に映えます。主屋では五月人形が展示され、初夏の彩りを演出しています。長島記念館では、多くの美術品絵画とともに渋沢栄一の書が展示されていますが、今回、特別企画として長島記念財団の常務理事である田沼家で所有している渋沢栄一書簡が特別展示されています。どうぞご参照ください。渋沢栄一の書を含め、渋沢と長島家に関連した情報について、今後改めてご報告する予定です。
長島記念館 ご利用案内
■開館時間午前10時〜午後4時
■休館日毎週月・木曜日(祝日を除く)
祝日の翌日(土・日を除く)
夏期・年末年始
■入館料一般 300円小・中学生 100円
■駐車場50台収容
■アクセス・JR高崎線熊谷駅南口からゆうゆうバス「ひまわり号」長島記念館行き40分
「長島記念館前」下車すぐ
・JR高崎線吹上駅から車で5分
長島記念館ホームページ
http://nagashimakinenkan.com/index.html
いまドキッ!埼玉(2018年6月23日)で星溪園の紹介 [記念物]
3年前の埼玉県広報番組で熊谷市名勝「星溪園」などが紹介されています。
YouTubeで公開されており、お茶会体験などを通じて、星溪園の魅力をお伝えしています。また、稀少魚ムサシトミヨなど水を生かした街の雰囲気を感じることができます。コロナ禍の前の状況ではありますが、懐かしみをもって視聴された方から、再び星溪園を利用してみたいとのご連絡がありました。現在、星溪園では新型コロナウイルス対策を取りながら利用を再開しています。ご来場をお待ちしております。芽吹き始めた自然の中でのご散策をお楽しみください。
卒業記念・特別授業「郷土の野外博物館『万平公園』から始まる旅」 [記念物]
3月11日、熊谷市立桜木小学校にて桜木小学校区連絡会・万平公園史跡研究会主催による卒業記念・特別授業「郷土の野外博物館『万平公園』から始まる旅」が同校の体育館で行われました。学校区内に所在する万平公園は旧熊谷堤や市指定文化財「竹井澹如翁碑」、蚕霊塔などがあり、熊谷の歴史を知る上でも貴重な遺産が数多くあります。地元住民を中心に結成された万平公園史跡研究会では石碑に説明版を設置するほか、学習会を開催するなど、同公園や史跡の普及啓発を進めています。
今回の授業では、小学6年生がグループワークとして万平公園について調査や学習を進めた成果を発表しました。その後、グループで未来の熊谷を想像し、例えば市長になったらどのような政策を進めるかというテーマでグループセッションを行い、各グループの発表が行われました。万平公園という地域の文化遺産について調べたことが、将来の熊谷で生かされる大きなエネルギーとなることを願っています。
ムサシトミヨ生息個体数調査 2日目 [記念物]
ムサシトミヨ生息個体数調査 [記念物]
個体数調査の様子
捕獲されたムサシトミヨ
2月3日・4日の日程で、熊谷市久下・佐谷田地区に所在する埼玉県指定天然記念物「元荒川ムサシトミヨ生息地」を含む元荒川及び周辺水路においてムサシトミヨの生息数を確認する5年に1回の個体数調査が行われています。本日は生息域から下流の位置から10メートルごとにエリア化し、そのうちの12か所を2グループ体制の各5人で水路に入り、捕獲調査しました。調査では、ムサシトミヨなどの生息淡水魚などを10分から20分の時間を分けて捕獲し、その数を基本数として現状での生息数を統計的に算出する方法を採用しています。捕獲した魚はアメリカザリガニを除き再び元荒川に放流しました。また天然記念物区間での調査は、人間の水中立ち入りによる調査であることから、文化財の現状変更の許可を受けた上で実施されます。
ムサシトミヨにとって良好な環境の維持は大変難しいもので、世界で熊谷にしか生息が確認されていません。熊谷においても長年の努力を継続しながら、ムサシトミヨの保護を進めています。個体数調査は、こうした取り組みの成果や課題を確認するための意味があり、今後の施策に反映させる指針になると考えられます。明日の調査も含めた結果が今後公表されます。その際は文化財保護の立場からも情報共有できたらと考えています。
名勝「長島記念館・邸宅」と渋沢栄一「青淵」直筆書 [記念物]
熊谷市名勝「星溪園」で熊谷市立石原小学校の修学旅行 [記念物]
本年は新型コロナウイルスの影響で各小中学校の修学旅行などが中止延期になるなど、貴重な機会が失われている児童生徒が多くいます。そのような中、熊谷市立石原小学校でも小学6年生の修学旅行についてバスを利用しての旅行を中止した代替として、身近な熊谷市内の名所を楽しむという新たな修学旅行の取り組みが実施されました。約5名ほどのグループに分けて市内各所を散策するツアーで、熊谷市鎌倉町の熊谷市名勝「星溪園」もその見学先の一つとして多くの児童が来訪しました。見学の際には星溪園の玉の池や建物などを解説し、実際に建物の中から色づく紅葉を楽しむという体験をご案内しました。コロナ禍により通常の行事なども行われず、行動範囲も狭まり、残念な面もありますが、身近な場所にある「良さ」や「素晴らしさ」「美しさ」を実感していただけたらと思います。そんな願いを込めて。
熊谷市名勝「星溪園」の紅葉状況と開園情報 [記念物]
星溪園・積翠閣からの紅葉
玉の池と紅葉
回遊式庭園の園路と黄色く色付いたイチョウ
散策する軽鴨
(令和2年11月19日撮影)
熊谷市鎌倉町の市名勝「星溪園」では紅葉が始まっています。紅や黄色に色付いた樹木もあれば、これから紅葉を迎える木々もあり、現在は常緑樹と合わせて色彩が混在している状況です。星溪園では11月下旬から12月中旬に掛けて紅葉の盛りを迎えます。今日は回遊式庭園の園路を玉の池に到来した軽鴨がお散歩していました。そんな光景もお楽しみいただけます。どうぞお越しください。
(通常、月曜日が休園となりますが、祝日の11月23日は開園し、翌24日は休園となります。また、11月29日(日曜)は貸切行事の開催により臨時休園となりますのでご注意ください。)
元荒川ムサシトミヨ生息地での除草作業 [記念物]
11月2日、熊谷市久下の元荒川ムサシトミヨ生息地で水中の水草や葦などを刈り取る除草作業が実施されました。ムサシトミヨ保全推進協議会が主催し、埼玉県・熊谷市の関係機関などをはじめ地元自治会や小中学校関係者が出席しました。野原教育長をはじめ、江南文化財センターからは2名が参加しました。天然記念物区間の約400メートルの始原部から下流の一級河川部を2つのグループに分けて、下流から上流に上る方法で行いました。作業者は水中でも作業ができる胴長を着用し、水草を刈り取るほか、その草を水辺から取り上げるという分業作業で合計約800メートルほどの区間を終了させることができました。
ムサシトミヨの生息に水草は必要ですが、葦やミクリ、オオカワジシャなどの水草が過剰に繁茂することは好ましいことではなく、水中に日光が至らず、水中環境にも悪影響を及ぼすことから、定期的な草刈・清掃が必須となります。水中はヘドロ含む土砂が厚く、移動にも難を要しました。本年度は生息数の調査を予定しており、こうした取り組みが功を奏することを願っているところです。
アライグマ捕獲従事者養成研修会 [記念物]
昨年度、熊谷市江南行政センターで開催されたアライグマ捕獲従事者養成研修会の様子を収録し、江南文化財センターのYouTubeサイトで配信しています。かつては飼育用で人気を集めたアライグマはその後野生化し、農業生産物を捕食するなど地域住民の被害が多発しており、現在では駆除対象となっています。文化財記念物の史跡の樹木や土盛りを荒らすなどの被害が確認されています。駆除の際に捕獲する手段としては専用器具の使用などがあり、その方法やアライグマの生息状況の減少を学ぶ研修会が開催されました。県主催の事業で、県担当者が講師を務め、研修会を修了するとアライグマ捕獲従事者の資格を得ることができます。どうぞ動画をご参照ください。