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源宗寺本堂保存修理事業 進捗状況 [その他]

 1月25日夕方、市内平戸の源宗寺本堂跡地では、施工を担当する大島工務店が地縄張りを行っていました。
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 「地縄張り」とは、工事に着工する際、一番最初に行う作業で、建築予定の敷地に縄を張って、設計図通りに建物の大きさや配置を決めていく作業のことです。建物の角に当たる部分に木の杭を打って、建物の輪郭に沿ってビニール紐を張っていきます。地縄張りは、木造建築独自の作業のようです。
 この地縄張りが行われた後に、地鎮式が行われます。地鎮式は、来週2月2日(火)の午前10時より源宗寺本堂跡地にて行われる予定です。


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源宗寺本堂保存修理事業 進捗状況 [その他]

 1月21日(木)、熊谷市指定有形文化財「木彫大仏坐像(平戸の大ぼとけ)」を収蔵する仮建屋にて、中央消防署の職員2名と江南文化財センターの担当職員、源宗寺本堂保存修理委員会から事務局長と地元在住のメンバー数名が集まり、防災設備の確認を行いました。
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 建物自体が文化財に指定されている場合、防災設備として①消火器、②自動火災報知機、③誘導灯の3つの設置が必要となります。
 今回の場合は、建物ではなく中に収蔵されている仏像が文化財となっているため、消防署の判断により、消火器の設置のみで対応することとなりました。消火器は2本用意し、1本は仮建屋内に、もう1本は境内の桶置き場に設置します。
 すでに委員会関係者の緊急事態時の連絡網を作成済ですが、今回の話し合いで、万一の際に地元在住の関係者がすぐに対応に当たれるよう、仮建屋のスペアキーを増やすことが決まりました。


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源宗寺本堂保存修理事業 進捗状況 [その他]

 1月19日、源宗寺本堂の建て替え現場の地質状況等を把握するため、地盤調査を実施しました。
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 過去の調査履歴によると、新たな建物を想定する位置の北西側が、安定地盤に至るまで地下約9メートルの深さを要するとされていたため、基礎構造の検討により、通常基礎より深度があるパイル工法を実施する予定となっています。
 今回の調査では建て替える本堂の四隅付近の状況を把握することとなり、それぞれが安定地盤の層まで約4メートルという結果が出ました。このことから各点において地盤の過度に脆弱な箇所が無いことが分かりました。
 通常基礎でも許容とされると考えられますが、新築後、二体の大仏を安全に保管するためには工法を変えず基礎の万全な方策で実施する見込みです。正確な結果報告は今後となりますが、建築上としては少し安心できるものであったと思われます。
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源宗寺本堂保存修理事業 進捗状況 [その他]

 本日1月20日は、1年で最も寒いといわれる二十四節季の「大寒」です。厳しい寒さのなか、市内平戸の源宗寺本堂の跡地では、埋蔵文化財の試掘調査が実施されました。
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 土器や石器などの遺物が出土したり、古墳や居住跡などの遺跡が土中に埋もれている土地のことを包蔵地といいます。源宗寺が所在するこの場所は、平戸遺跡という遺跡の包蔵地に該当しています。
 今回は、熊谷市指定有形文化財である2体の木彫大仏坐像(平戸の大ぼとけ)が、かつて本堂内で安置されていた場所の真下を含め、遺物の出てくる可能性が高いと思われる計3ヶ所で試掘調査を実施しました。
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ショベルカーを使い、少しずつ水平に地面を掘っていきます。
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江南文化財センターの担当職員が、カマやスコップを使って地層がきれいに見えるよう、丁寧に土を削っていきます。
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今回の調査では、源宗寺本堂建設当初のものと思われる礎石がいくつか出土しました。


 来月2月2日(火)には、地鎮式が行われます。源宗寺跡地にて、午前10時より開催予定です。



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源宗寺本堂保存修理事業 進捗状況 [その他]

 1月7日からはじまった源宗寺本堂の本解体は、昨日13日にほぼすべての作業が終了しました。解体は、彫刻や鬼瓦などの保存部材を一つ一つ確認しながら慎重に行われました。
 本堂の柱には新材が使用されている箇所が所々に見受けられ、屋根瓦のほとんどが昭和期のものであることから、昭和期に比較的大規模な改修が行われたのではないかと考えられます。
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1月7日撮影
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1月8日撮影
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1月9日撮影
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1月12日撮影
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1月13日撮影
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保存のため、取り外した彫刻部材(蟇股)
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鬼瓦
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本堂下の基礎
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源宗寺本堂保存修理事業 進捗状況 [その他]

 昨年12月23日、無事に仏像と蓮華台の移動を終え、薬師如来と観世音菩薩の2体の大ぼとけさまは、仮小屋のなかで新年を迎えられました。
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 1月7日午前、本堂の本解体を前に、現地にて源宗寺本堂保存修理委員会建築小委員会が開かれ、今後保存が必要となる既存部材の確認を行いました。
 向拝部分の獅子の木鼻や正面の蟇股、大瓶束などの彫刻部材、さらに向拝の格天井には絵が描かれていた痕跡があり、これらは源宗寺本堂の貴重な資料として保存します。
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獅子の木鼻
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蟇股
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大瓶束
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絵画の痕跡が見られる格天井

 また、漆喰壁の一部や、本堂内部の壁板、小舞の竹素材など数点を保存し、立正大学による部材の年代測定が実施される予定です。



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コロナ禍で迎える年末年始 [その他]

 あけましておめでとうございます。

 2021年が幕をあけ、未だ新型コロナウイルス終息の兆しは見えません。コロナ禍のなかで初めて迎えた年末年始、みなさんはどのように過ごされましたか?
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 写真は、市内中奈良の奈良神社です。この日は元日にも関わらず、参拝者の姿はまばらで、境内は閑散としていました。参道には、1mほどの間隔で白線が引かれ、参列者同士の密を避けるための対策が取られていました。

 各地の神社仏閣では、コロナ禍での初詣や参拝に、感染対策のための新たな様式を取り入れる動きが出てきています。
 このほか、市内でもホームぺージなどで事前に分散参拝を呼びかけたり、お札やお守りなどを郵送で受け付けているところもあるようです。

 新型コロナウイルスが一日も早く終息し、穏やかな日常が戻り、2021年が明るい年となることを心から祈ります。



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源宗寺 撥遣式 [その他]

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 12月1日(火)、市内平戸の源宗寺本堂にて撥遣式(はっけんしき)が執り行われました。撥遣式とは、仏像を別の場所に移動する場合などに、魂を抜いた状態にするための儀式のことです。
 式には、源宗寺本堂保存修理委員会のメンバーに加え、源宗寺護持会や地元平戸地区から一般の方々にもご参列いただきました。市内久下の東竹院・岸ご住職様によりお経があげられ、参列者一人ひとりが事業の成功と安全を願って、心を込めてご焼香を捧げました。
 明後日4日(金)より、仏像の養生作業を開始し、仏像を保護したうえで本堂東側の壁を解体し、搬出口を設け、12月23、24日に仏像を現本堂から仮小屋に移動する予定です。新たな本堂の建設と同時進行で、仮小屋内で吉備文化財修復所による仏像の補強作業が行われます。

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 仮小屋の建設工事も着々と進んでいました。仮小屋には、保管中も大仏(おおぼとけ)様の様子を見ることができるよう正面に窓を取り付けています。来週末には仮小屋が完成予定です。


 今後も最新の情報について、当ブログや委員会ホームページにて随時、発信して参りますので、ご確認いただければと思います。

源宗寺本堂保存修理委員会ホームぺージ:https://oobotoke.com/




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第16回源宗寺本堂保存修理委員会 [その他]

 昨日11月5日(木)、市内にある老人憩の家「平戸荘」にて第16回源宗寺本堂保存修理委員会が行われました。前回の会議終了後、施工業者の最終決定を行い、工事内容について施工業者との綿密な話し合いを重ねてきました。今回の会議では、決定業者と工事内容の詳細についての報告を行い、今後の活動計画について討議しました。
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 11月15日(日)に現本堂での最後の一般公開を終えた後、本堂内部の片付けを行います。堂内に安置されている2体の木彫大仏坐像は、観音像の両脚部分が陥没し、薬師像の螺髪の一部脱落などが確認されています。また、向拝部分に取り付けられた龍の鬼瓦の胴体も一部欠落が見られ、これらの部材が堂内に保管されている可能性があることから、片付けの作業には吉備文化財修復所の牧野先生、一級建築士の細川先生にも立ち会っていただく予定です。12月上旬に、撥遣式(仏像を別の場所に移動する場合などに、魂を抜いた状態にするための儀式)を行い、仮建屋が準備でき次第、大仏の移動に着手します。
 コロナ禍でなかなか思うように進まなかった当事業も、ようやく本格的に動き出します。
 11月15日(日)は現本堂での最後の一般公開となりますので、皆様お誘い合わせの上ぜひお越しください。


 
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石仏熟覧7 富士塚 富士講の石造物 [その他]

 富士山は歴史上・文化上、日本人に多大の影響を与えてきました。海外から日本を訪れる訪問者も富士山には魅せられるようです。富士山を望む場所には富士に因んだ地名や、富士の神を祀った神社が所在します。また、富士山に見立てた塚を築くことも、富士信仰の広まった江戸時代から盛んになり各地で講中などの信者を中心に造られました。
 市域でも富士に因む石造物、社、塚などが残されているなかで、市内石原に所在する赤城久伊豆神社境内には熊谷ならではの荒川河原石を積み上げて造られた富士塚があります。
 古墳のように盛り上げられた塚に参拝用に造られた小道をたどると神名を刻んだ板石の建つ塚上に着きます。おそらく富士山からもたらされた溶岩も使われており、市内では最もよく整備された富士塚と思われます。
 2020年の本家富士山登拝は許可されませんでしたが、身近な富士山である富士塚なら可能です。埼玉県・東京都には現在でも登拝できる多くの富士塚が残されていると聞きます。
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写真 塚の全面 登拝入口

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写真 塚の背面 積み上げられた河原石
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