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平成30年度 前中西遺跡発掘調査1

 今年度の上之土地区画整理事業地内の発掘調査が、先週から始まりました。
 第1地点は、前中西遺跡の範囲内です。
 現在、調査進行中で、今月にはこの地点の調査が終了する予定です。
 確認されている遺構は、現在でも近隣を流れる衣川の旧河道とその支流と考えられるものです。この支流からは、土器等ともに、400点を超える桃の種が出土しています。土器は、坏のほか高坏も見られることから、いずれも河川で行われた祭祀と考えられます。また、この支流には、湧泉と思われる痕跡もあり、水源となっていた可能性もあります。時期は、古墳時代後期・7世紀前半と考えられます。
 なお、桃の種は、古くから祭祀や呪いに使われていたと考えられていて、『古事記』には、黄泉の国から脱出したイザナギノミコトは、桃の実を投げつけて、黄泉醜女(よもつにめ)から逃れたとあります。

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桃の種の出土状況
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土器等の出土状況

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