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源宗寺本堂保存修理事業 進捗状況 [その他]

 1月7日からはじまった源宗寺本堂の本解体は、昨日13日にほぼすべての作業が終了しました。解体は、彫刻や鬼瓦などの保存部材を一つ一つ確認しながら慎重に行われました。
 本堂の柱には新材が使用されている箇所が所々に見受けられ、屋根瓦のほとんどが昭和期のものであることから、昭和期に比較的大規模な改修が行われたのではないかと考えられます。
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1月7日撮影
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1月8日撮影
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1月9日撮影
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1月12日撮影
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1月13日撮影
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保存のため、取り外した彫刻部材(蟇股)
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鬼瓦
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本堂下の基礎
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東京藝術大学研究者による熊谷市指定文化財「八幡神社古絵図」の調査 [絵画史]


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熊谷市指定文化財「八幡神社古絵図」を調査する東京藝術大学の小柏典華さん(奥)ら

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展示した二作

 熊谷市指定有形文化財(絵画)の「八幡神社古絵図」について、東京藝術大学美術研究科文化財保存学専攻保存修復建造物研究室の博士(文化財)の小柏典華さんと、文化財建造物の保存修理を専門とする株式会社安田工務店の技術者が調査に来訪しました。同作は熊谷市の妻沼地域で個人所有されていましたが、江南文化財センターに移管され、展示室内に仮展示して対応しました。顔料などを紙面に塗り上げる高度で精緻な表現がいかんなく表現された絢爛豪華な作品で狩野派のエッセンスを感じることができます。小柏さんは、歴史的建築を専門としており、建築の設計図面の要素を持ち合わせながら、細微な塗抹の技法について高く評価していました。

 この「八幡神社古絵図」は、徳川家御用工匠であった藤原正清が、徳川家光の依頼により寛永3年(1626)に作成した設計図に、狩野探幽守信が盛付け画法により、彩色を施した二幅の絵画で形状が双方異なり、現在は掛軸に表具されています。藤原正清の孫が妻沼の林家に養子となったときに、持参したと伝えられ、妻沼聖天堂設計の参考となったと言われています。その後、林家と共作関係にあった清水家が引き継ぎ、保存しています。国宝「歓喜院聖天堂」の歴史的発祥を知る上で貴重な絵画であり、妻沼聖天山や林家にも同様の絵図が保管されていることから、その共通性や傾向についての調査研究が今後の課題であると考えています。




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緊急事態宣言を受けての熊谷市名勝「星溪園」の室内利用休止について [お知らせ]


新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言を受け、熊谷市名勝「星溪園」における令和3年2月7日(日曜日)までの星溪寮・松風庵・積翠閣の室内利用およびそれに係る予約を休止しています。2月8日(月曜日)は通常休園となります。休止期間中も庭園見学は可能です。皆様のご理解、ご協力をお願い申し上げます。なお、感染の状況により期間等が変更される場合がありますので、ご了承願います。


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源宗寺本堂保存修理事業 進捗状況 [その他]

 昨年12月23日、無事に仏像と蓮華台の移動を終え、薬師如来と観世音菩薩の2体の大ぼとけさまは、仮小屋のなかで新年を迎えられました。
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 1月7日午前、本堂の本解体を前に、現地にて源宗寺本堂保存修理委員会建築小委員会が開かれ、今後保存が必要となる既存部材の確認を行いました。
 向拝部分の獅子の木鼻や正面の蟇股、大瓶束などの彫刻部材、さらに向拝の格天井には絵が描かれていた痕跡があり、これらは源宗寺本堂の貴重な資料として保存します。
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獅子の木鼻
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蟇股
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大瓶束
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絵画の痕跡が見られる格天井

 また、漆喰壁の一部や、本堂内部の壁板、小舞の竹素材など数点を保存し、立正大学による部材の年代測定が実施される予定です。



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コロナ禍で迎える年末年始 [その他]

 あけましておめでとうございます。

 2021年が幕をあけ、未だ新型コロナウイルス終息の兆しは見えません。コロナ禍のなかで初めて迎えた年末年始、みなさんはどのように過ごされましたか?
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 写真は、市内中奈良の奈良神社です。この日は元日にも関わらず、参拝者の姿はまばらで、境内は閑散としていました。参道には、1mほどの間隔で白線が引かれ、参列者同士の密を避けるための対策が取られていました。

 各地の神社仏閣では、コロナ禍での初詣や参拝に、感染対策のための新たな様式を取り入れる動きが出てきています。
 このほか、市内でもホームぺージなどで事前に分散参拝を呼びかけたり、お札やお守りなどを郵送で受け付けているところもあるようです。

 新型コロナウイルスが一日も早く終息し、穏やかな日常が戻り、2021年が明るい年となることを心から祈ります。



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