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拾六間村の道標 [近世]

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熊谷市拾六間にある徳蔵寺の南東に石造物が載る小さな塚があります。塚の上にある石造物は2つあり、昭和初期の供養塔と、「山神」と刻まれた道標です。この道標は江戸時代末期の嘉永年間に建立されたもので、同地域の旧拾六間村の落合氏などによって寄進されたものです。当時は、石に刻まれていたように「十六間村」と表記されていたことも分かります。道標の下部には東西南北に所在する地名が力強く彫られています。東には「熊ヶや(熊谷)」、西には「ふかや」、南には「よりゐ」、北には「めぬま」という地名が示されています。拾六間村から各地に向かう基点に置かれていたことが推定されます。または、この塚の位置がそれを意味し、「山神」という表記からも旅人の安全や地域の安寧を願って建立されたと考えられます。

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嘉永の年号と地元寄進者の名前が記されている。

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東 熊ヶや(熊谷)

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西 ふかや

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南 よりゐ

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北 めぬま



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