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冑山根岸家資料展示 1 [展示]

武香s.jpg
根岸武香の肖像

 熊谷市冑山の根岸家には、明治時代の政治家であり好古家であった根岸武香の収集した歴史資料・考古資料が残されています。その中で今回お借りした考古資料の一部を展示公開しています。
 この資料は、「武蔵国分寺所用文字瓦」としたもので、奈良・平安時代に武蔵国分寺の屋根を覆うため作られ使用された瓦です。特に武蔵国内の21郡の名称の一部が文字で記されていることが特徴です。 根岸武香は明治時代の早い時期にこれらの瓦の収集をしており、初期の武蔵国分寺研究に果たした役割が大きく、研究基礎資料としても活用されてきました。また、当時発表された資料のほとんどが散逸することなく現在まで残されていました。収集瓦には採集の経緯がわかる資料もあり、好古家としての根岸の研究姿勢をうかがわせています。 この展示は5月11日(金)まで,江南文化財センターのロビーで公開しています。この貴重なコレクションをこの機会にぜひご覧ください。


幡羅郡瓦印s.jpg
『幡羅郡』の刻印「幡」

  参考パンフはこちらから(PDF 1.15MB)  
  参考文献
  沼田頼輔 1902 「武蔵国分寺発見に係る文字瓦に就きて」『考古界』第1篇42
 熊谷市教育委員会 2015 『冑山根岸家資料報告(1)―考古資料・古瓦―』熊谷市史調査報告書 第1集(PDF 14.1MB)
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