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「追悼 俳人・金子兜太」展(さいたま文学館)の開催 [お知らせ]


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さいたま文学館展示室での「追悼 俳人・金子兜太」展

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展示されている資料。力強い揮毫、繊細な筆致のメモを見ることができる。


 熊谷市在住で文化功労者の俳人、金子兜太(かねこ・とうた)さんが2月20日に98歳で死去しました。戦後の俳壇をリードしながら、生まれ育った秩父地域や熊谷市の風土に根ざした作品を詠み、多くの影響を与えました。
 金子さんは1919年に小川町にある母の実家で生まれ、父が医院を開業していた皆野町で幼少期を過ごしました。旧制熊谷中(現・県立熊谷高)、旧制水戸高校、東京帝大経済学部から日本銀行に入行。1943年に海軍主計中尉としてトラック島に赴任し、敗戦を迎えました。46年に復員し、日銀に復職。 東京都内から故郷に近い熊谷市に転居したのは67年以降、ほぼ半世紀にわたって熊谷市で暮らし、多くの俳句を残しました。数々の受賞歴があり、熊谷市名誉市民、文化功労者として文化芸術の向上に努めた功績は輝かしいものがあります。
 熊谷市と同市教育委員会は2015年、周辺の町との合併による新しい「熊谷市誕生10周年記念事業」として、熊谷各地域の風景や特色にちなんだ俳句を金子さんに詠んでいただきました。
 熊谷市中央公園に建立された句碑には、「利根川と荒川の間(あい) 雷(らい)遊ぶ」の句と揮毫されています。解説文は江南文化財センターが担当し、「二つの河川の存在がここに住まう人々の感性や精神に大きな影響を与え、長い時を経ながら熊谷の原像を形成してきた。雷鳴の躍動感とともに、熊谷に息づく自然の景観と夏の風景を力強く表現している」という解釈を金子さんとともに表現しました。この句碑をはじめ市内4箇所にある句碑の前には献花台と、熊谷市役所には記帳所が設けられています。

 また、さいたま文学館では、「追悼 俳人・金子兜太」展が通常展示の一部に設けられています。直筆の文や揮毫した色紙など、金子さんの俳句への熱い思いを感じることができます。


「追悼 俳人・金子兜太」展 概要

ところ:さきたま文学館展示室
とき:開催中(期間調整中)午前10時から午後5時30分まで

観覧料
一般 210円
学生・生徒 100円

所在地:〒363-0022 埼玉県桶川市若宮1-5-9
Tel. 048-789-1515 Fax. 048-789-1517
交 通:JR高崎線 桶川駅下車。西口から徒歩約5分。

休館日
毎週月曜日(ただし月曜日が祝日は開館し、翌日休館)、年末年始 ほか





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