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農業遺産登録に向けてため池の水を抜く [記念物]

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ため池の水を抜くためにポンプを使用して吸引放水した。

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水が干上がったため池(熊谷市小江川)


 比企丘陵を中心に古くから受け継がれる米作り「ため池農法」を世界農業遺産に申請しようと、滑川町・熊谷市など8市町とJA埼玉中央、JAくまがやによって「比企丘陵農業遺産推進協議会」(会長・吉田昇滑川町長)が設立されています。大きな川がない比企丘陵周辺では、谷間にある「谷津田」と呼ばれる水田で、ため池の水が利用されてきました。こうした自然環境を生かした歴史の中で、水利の調整や沼普請、沼さらいなどの共同作業、農村コミュニティーが形成されてきたと考えられています。
 この度、農業遺産としての再認識を深めるために、小江川にあるため池の水を抜き、生息している魚などの調査が行われました。その様子はテレビ東京の「池の水ぜんぶ抜く」という番組として収録されました。会場ではプロナチュラリストとして自然の解説を担当された佐々木洋さんが参加しました。水を抜いた池の魚を捕獲し、その内容を調査しました。捕獲された魚はコイやフナが多く、ヨシノボリやヌカエビなどの水生動物を確認することができました。池の水を抜く専門家も登場し、膨大な量の水量を吸引放出し、池が干上がり、目にする機会の少ない風景が広がっていました。この様子はテレビ東京系列の2018年お正月特番として放映されるとのことです。世界農業遺産及び日本農業遺産登録に向けてのPRや情報発信になることが期待されます。



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