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きかは便郵98 [きかは便郵]

熊谷地域の昔の絵葉書紹介、98回目。今回は市内須賀広地内に所在する「大沼遊園地」です。大沼は、農業用ため池で、慶長年間(1596-1615)に造られ、昭和7年の大改修により公園化されました。
oonumakouen.jpg
以前きかは便郵10で2枚の大沼公園の写真を紹介しましたが、今回は別角度で撮影されたものです。
大沼中央の弁天島に渡る橋の中央には、旗の付けられた長い棒が立てられています。玉石できれいに護岸された弁天島には鳥居と大きな松があり、池には2人の男性が乗った手漕ぎボートが一艘写っています。
写真下には「熊谷市外大沼遊園地」と印字されています。

この葉書の製作年代ですが、
1.大沼が公園化されたのは昭和7年(1932)。
2.通信面上部に「きがは便郵」と印字されており、「きかは便郵」→「きがは便郵」と変更されたのは、昭和20年(1945)。
3.横書きで、右横書きから左横書きに変更されたのは一律ではありませんが、諸官庁の作成する文書形式のガイドライン『公用文作成の要領』:昭和26年(1951)国語審議会審議決定・昭和27年(1952):内閣官房長官依命通知では、「執務能率を増進する目的をもって、書類の書き方について(略)なるべく広い範囲にわたって左横書きとする」としています。
以上のことから、この絵葉書は、昭和20年代前半に製作されたものと推測されます。

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