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前中西遺跡出土瓶14 [瓶]

前中西遺跡出土ビンの紹介14回目。今回は、「株式会社柳屋本店」のポマードビンです。
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高さ5.2cm、口径5.3cm、底径3.8cmを測ります。底部には、源氏香の香図である「花散里(はなちるさと)」のマークがエンボスされています。
源氏香とは香道で使われる組香の一つで江戸時代に考案され、その成立は享保年間(1716〜36)まで遡るといわれています。5回の香炉が回り、一炉聞く毎に右から左へ一本づつ縦線を引いていき、同じ香と判断したものの縦線の上部を横線で繋いで表します。全部で54通りの繋ぎ方があり、「花散里」は、第一香と第三香、第二香と第四香と同香が二種類あることを示す香図です。
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柳屋は、天正12年(1584)に、明国の漢方医で徳川家康の侍医呂一官(ろいっかん)が、浜松城下で唐土事情・唐薬種に関わる御用を拝命し、元和元年(1615)江戸日本橋に、食用紅、化粧紅、練紅、白粉、香油を製造販売 たことに始まります。
明治43年(1910)に、源氏香之図の「花散里」を図案化し商標登録(現存日本最古の登録番号)し 、大正9年(1920)に柳屋ポマードを製造販売開始しています。昭和23年(1948)に株式会社柳屋本店を設立 し、現在に至っています。今年創業400年を迎えた老舗企業です。
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