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きかは便郵67 [きかは便郵]

昔の熊谷地域の阿ハガキ紹介67回目。今回も、「埼玉県立熊谷中学校」の昭和12年(1937)8月30日に、本校舎及び付属小使室宿直室の新築落成に際し作成された絵葉書5枚中の4・5枚目です。
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上に「奉安殿」、下に「講堂」内部の写真が配されています。
「奉安殿(ほうあんでん)」とは、、戦前の日本において、天皇と皇后の写真と教育勅語を納めていた建物のことで、写真を見ると新築のようです。高床式の神社風建築となています。「奉安殿」は、当初、講堂や職員室・校長室内部に設けられていましたが、校舎火災や地震などによる校舎倒壊の際などに御真影が危険にさらされる可能性が高いことから、校舎内部の奉安所は金庫型へ改められ、また独立した「奉安殿」の建築が進められました。前回紹介した校長室内部の写真の、壁に埋め込まれていた鳳凰が描かれた扉は、奉安所であったのかもしれません。
下の「講堂」内部は、正面に演台が設けられ、右側に移動式の黒板が置かれています。手前には、木製の長椅子が4列に配され、左手の壁上には、2枚の写真(歴代校長か?)が掲げられています。天井はアーチ構造となっており、照明器具は取り付けられていません。
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校舎全景の航空写真です。右上には「岡田前校長」、左上には「清水後援会長」の写真が配置されています。
戦前の熊谷中学校の全体が写る貴重な写真です。
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