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きかは便郵42 [きかは便郵]

昔の熊谷地域の絵葉書紹介42回目。今回は、「埼玉県熊谷工業試験場 染色部」です。
kougyousikenjou2.jpg
染色機械やボイラーと思われる機械のまわりに、ネクタイにサスペンダーをした男性職員が7人写っています。
写真の下には、「埼玉県工業試験場 染色部」と印字されています。

この試験場は、県内産業の技術力を強化し、その振興を図ることを目的に発足した県立の試験研究機関です。
大正10年(1921)に設立されたもので、庶務部、染色部及び機織部の3部を設置していました。
昭和5年(1930)に、醸造部を増設し、昭和9年(1934)熊谷工業試験場は名称を埼玉県醸造試験場と改称しています。
平成15年には、埼玉県産業技術総合センター北部研究所として、食品工業を中心とした、酒造、発酵食品、穀類加工技術の研究開発を行うとともに、微生物利用、食品機能性物質の探索と利用、安全対策や物性評価に取り組んでいます。
↓は、現在の埼玉県産業技術総合センター北部研究所(末広二丁目地内)です。
IMGP0278-1.jpg

この葉書の製作年代ですが、
1.宛名面上部の「きかは便郵」は、昭和8年(1933)2月15日以前の書き方
2.宛名面通信文記載範囲が1/2は、大正7年(1918)3月1日以降
3.大正10年(1921)熊谷工業試験場試験場設立
3.昭和9年(1934)に施設名称が埼玉県醸造試験場に改称。
以上のことから、この絵葉書は、大正10年(1921)~昭和8年(1933)の間に製作されたものと推測されます。


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