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旅の記憶‐10 幡羅郡新四国八十八ヵ所霊場 石造物 [紀行]

 新四国霊場の調査はそれが主目的ではなく、市内各所で行われる開発事業と埋蔵文化財の試掘確認作業や工事立会確認などの合間に行っているものです。そのため霊場資料の発見も余り増えてはいません。文化財の現状確認も兼ねていますので急がす確実に進めたいと考えています。
 さて、妻沼八木田 薬師堂は第六十七番札所になっていますが、往時をしのばせる大きな四面堂が建っています。正面見上げの欄間大羽目彫刻は天女などを配し、厚みのある細部まで行き届いた彫刻で、聖天山系の彫師が関わっているように思います。須弥壇彫刻と厨子彫刻も細密な造りと見受けられます。また、格天井の花鳥画などこの薬師堂が造られた頃の威勢を感じ取ることできました。
 巡拝石塔は境内の石造物に紛れて佇んでいました。下部を欠損していますが、空海像と新四国の文字が確認できます。折れているとはいえ貴重な歴史の証人です。自然に手を合わせました。
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写真1 薬師堂の外観 三間四面堂に濡れ縁が取り巻く

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写真2 飾られた内陣の様子、天井画 写真3 幡羅郡新四国八十八ヵ所霊場の石塔下半が折れており、付近に見当たらなかった。

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