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きかは便郵115 [きかは便郵]

昔の熊谷地域の絵葉書紹介115回目。今回は武州銀行熊谷支店です。
bushuu1.jpg
石造(?)一部3階建ての建物で、入口には、「株式会社 武州銀行 熊谷支店」の表示が取り付けられています。道路の建物よりのところは砂利敷きとなっており、左隣の建物との間の道路上には、井戸枠が残されていることから、中山道の道路拡張所工事中と思われます。
写真下には、「武州銀行熊谷支店新築記念」と印字されています。
bushuu2.jpg
銀行の内部です。2階までの吹き抜け構造となっており、カウンターは艶のある石材(大理石?)が用いられています。天井からは、アンティークな照明が吊り下げられています。
写真下には「武州銀行熊谷支店新築記念(内部)」と印字されています。前回紹介した「株式会社足利銀行熊谷支店」同様、新築記念に撮影され配布されたものと思われます。

武州銀行:大正7年11月に埼玉県浦和町(現さいたま市)に設立された銀行で、大正10年10月に熊谷銀行(明治27年創業)を合併し、熊谷支店となる。その後、昭和18年7月には、武州銀行、忍商業銀行、第八十五銀行、飯能銀行が合併し、新たに埼玉銀行が誕生。平成3年共和埼玉銀行、平成4年あさひ銀行、平成15年埼玉りそな銀行となり現在に至る。

この絵葉書の製作年代ですが、
1.宛名面上部の「きかは便郵」は、昭和8年(1933)2月15日以前の書き方
2.宛名面通信文記載範囲が1/2は、大正7年(1918)3月1日以降
3.武州銀行熊谷支店は大正10年(1921)設立で、昭和18年(1943)まで存立。
以上のことから、この絵葉書は、大正10年(1921)~昭和8年(1933)の間に製作されたものと推測されます。
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