SSブログ

凝灰岩束石 [近世]

市内板井地内の個人専用住宅の工事立会いを行い、その際、取り壊された旧家の凝灰岩製の束石を確認しました。
RIMG3043.jpg
4面を面取り加工した凝灰岩です。この凝灰岩は、比企丘陵北側から産出されるもので、軟質石材で加工し易いことから、古くは古墳時代の古墳石室石材に利用され、近世・近代には、民家の塀や束石に使用されました。地元では「小江川石」または「福田石」と呼ばれている石材です。
↓は、石材上面に残されているタガネ状の工具による調整痕です。矢羽状に細かく調整が加えられています。
RIMG3044.jpg
この凝灰岩の採掘は、戦前まで行われていましたが、戦後採掘は行われなくなり、現在市内には6箇所程の石切り場の跡が残されています。
↓は、小江川地内の石切り場に残されている、切り出し途中で放棄された石材です。
s-023-2.jpg
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。