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「諏訪神社本殿」展ー彫刻の美と技巧ー [展示]

江南文化財センター内展示ケースの展示替えを行いました。
今回の展示は、平成28年3月15日に埼玉県有形文化財建造物に指定となった市内上新田「諏訪神社本殿」を記念して展示を行いました。
展示期間:平成28年5月10日(火)から10月31日(月)まで 土日祝祭日休
時   間:8:30~17:00
場   所:熊谷市立江南文化財センター(熊谷市千代329番地) 電話048-536-5062
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諏訪神社は、延享3年(1746)に建立後、江戸時代末期の改修を経て大切に保存かれてきました。その間、経年の毀損などにより部材の一部が落下するなどの状況が生じています。今後の修復に活かすためその部材は大切に保管されていますが、今回その一部を借用して展示をおこないました。
・蟇股彫刻「雷神」
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正面右側の屋根下部の山形の破風中央にはめ込まれていたもの。裏面には「福寿海」と墨書されています。反対側の破風には風神の彫刻がはめ込まれています。
・破風下彫刻「菊花」
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正面右側の破風下にはめ込まれていたもの。花弁の細微な彫りが美しく、肉彫りの技法が用いられ立体感があります。花弁の中央には弁柄が赤く塗られています。
・垂木錺金具
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すべての垂木には弁柄で赤く塗られ、端部には錺金具(かざりかなぐ)が打ち込まれています。花弁が彫られた金具には、一部金箔が残っています。

諏訪神社は、18世紀半ばにおける熊谷地域の寺社建築・彫刻の歴史を今に伝える貴重な建造物です。
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