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萩山遺跡出土蔵骨器 [奈良平安時代]

萩山遺跡の火葬墓から出土した蔵骨器を紹介します。
蔵骨器は、須恵器蓋(すえきふた)と短頸壺(たんけいこ)で構成されます。この短頸壺内に、先に紹介しました火葬骨が、肩付近まで砂質土とともに入れられていました。火葬骨の入った状態でのX線写真は、以前こちらで紹介しています。
短頸壺は、口径12.3cm、胴部最大径23.3cm、高さ14.3cmを測ります。この製品は、南比企窯跡の製品で、8世紀中ごろから後半にかけて製作されたものと推測されます。
kasoubo.jpg
蓋の天井上面と内面および短頸壺底部には「×」の刻線が刻まれています。
kasoubo2.jpg短頸壺底部の刻線
熊谷市域で古代の蔵骨器を伴う火葬墓は、本遺跡の他に冑山の東山遺跡で4例、上中条の光屋敷遺跡で1例確認されています。
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