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短甲武人埴輪 [古墳時代]

明治9年に熊谷市上中条より出土した重文「短甲武人埴輪」のスケッチを紹介します。
digidepo_770724-1.jpg(国立国会図書館デジタルコレクションより転載)
右側には「埴輪土偶 武蔵国埼玉郡中條村ヨリ発見 根岸武香氏所蔵」と記され、欄外下には「CLAY HUMAN FIGURE FROM AN ANCIENT SEPULCHRAL MOUND AT NAKAJO IN MUSASI」と記されています。正面だけでなく、裏面のスケッチも写実的に描かれています。
このスケッチは、理科大学人類学教室の画工に始まり考古学者となった大野雲外(1863-1938)が、明治31年嵩山房より出版された『日本考古図譜』に掲載したものです。
大野雲外は、「集古会」の創立会員の一人として参画し、大里冑山の根岸武香氏とも親交があり、東京帝室博物館に寄贈される前にこのスケッチを描いたものと思われます。
*集古会:明治29年、東京帝国大学の坪井教授が設立し、昭和19年まで続いた趣味人同好の会。会の目的は「古器物を持ち寄り、彼我打ち解け、話し合うと言うこと」であった。会員には、根岸武香、柴田常恵の他、人類学者、国学者、茶道家、日本画家、実業家等多彩なメンバーが集まった。
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