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来て!見て!知って!文化財 [お知らせ]

11月号の広報では、市内宮町1-139に所在する国登録有形文化財 建造物「日本聖公会熊谷聖パウロ教会礼拝堂」を紹介しています。
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日本聖公会熊谷聖パウロ教会は、明治15年(1882)、東京でイギリス国教会の教えに共感を得た熊谷在住の人々の運動が発祥となっています。明治18年(1885)には、この運動に応じて、日本人最初の聖公会聖職者である田井正一氏の説教会が開かれ、その翌年には金井登氏が当地へ派遣され「熊谷教会」を創設しました。大正4年(1915)には、現在地に新たな礼拝堂を造る計画が提案され、翌年に米国人のウィリアム・ウィルソンによって設計が行われました。そして、大正8年(1919)、着工から4年の歳月を経て煉瓦造りの教会が完成しました。
設計したウィルソンは、立教大学の礼拝堂や校舎、日本聖公会川越基督教会なども手掛けている建築家であり、煉瓦を組み合わせる建物構造の設計に多くの力を注ぎました。その綿密な設計と併せて、日本で焼成された上質な煉瓦を使用していることから、関東大震災にも耐え抜き、また昭和20年8月の熊谷空襲による火災被害からも免れました。
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建物は鐘楼を持つ平屋建ての構造であり、建築面積141㎡。鐘楼の1階部分が入り口ポーチとなり、礼拝堂にはべストリー(礼拝準備室)が付設されています。創建時の屋根は洋瓦でしたが、戦後に日本瓦に葺き替えられています。外壁と内壁は煉瓦を積み重ね、それを支える木造の小屋組みや窓枠からは温かみが感じられ、祈りの場としての静寂さをたたずませています。
市のホームページからは、PDF版・電子版がダウンロードできますので、こちらからご覧ください。

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