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きかは郵便12 [きかは便郵]

昔の絵葉書紹介。今回は、市内本町一丁目に建てられていた「伊豆蔵呉服店」です。
大正ロマンを感じさせる3階建の建物と、蔵造りの建物が写っています。3階建の建物の1階入口には伊豆蔵呉服店の看板が掲げられ、ガラスのショーケースの中には、反物が飾られています。2階と3階の窓には、和服姿の人物が写っています。隣の蔵造りの建物の暖簾にも伊豆蔵の文字が見えることから、こちらが古くからの店であると思われます。
「伊豆蔵」とはあまり聞き慣れない名前です。元禄期の4大呉服店(越後屋・富山・家城・伊豆蔵)の一つに「伊豆蔵」がありますが、この写真の「伊豆蔵呉服店」との関係は不明です。
江戸時代に京都の鈴木氏が支店として開業したもので、主として呉服物の問屋業を営んでいましたが、明治19年より小売業専門に変更し、大正3年に写真の建物に新築しました。
写真の下に「仲仙道熊谷町伊豆蔵呉服店(電話三十一)」と印字されていることから、中山道沿いに建てられていたものと推測されます。
izukura.jpg
この葉書の製作年代ですが、
1.宛名面上部の「きかは便郵」は、昭和8年(1933)2月15日以前の書き方
2.宛名面通信文記載範囲が1/2は、大正7年(1918)3月1日以降
3.写真の建物に新築したのは大正3年(1914)
以上のことから、この絵葉書は、大正7年~昭和8年(1933)の間に製作されたものと推測されます。
また本日、本ブログの総閲覧者数が230,000人を超えました。今後ともよろしくお願いします。
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