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きかは便郵11 [きかは便郵]

昔の絵葉書紹介。今回は、「熊谷電気館」です。「電気館」は、家電販売店ではなく、映画館の名称として使われていました。
日本初の映画館は、明治36年(1903)に、浅草六区に「浅草電気館」として設立され、その後、これに倣って日本全国に多数の「電気館」ができました。
denkikan.jpg
大正ロマンを感じさせる3階建の建物と、店の前に「電気館」と描かれた大きなのぼり旗が写っています。手前には、小さな橋の欄干と、玉石積の護岸が見えることから、星川沿いに建てられていたと思われます。
この「電気館」の建物は、大正期に入って建てられたものと思われ、大正14年(1925)5月13日の熊谷大火で焼失するも翌年再建、昭和20年の熊谷空襲で焼失しました。
このほか、熊谷には大正後期に「熊盛館」という映画館もありました。

この葉書の製作年代ですが、
1.宛名面上部の「きかは便郵」は、昭和8年(1933)2月15日以前の書き方
2.宛名面通信文記載範囲が1/2は、大正7年(1918)3月1日以降
3.写真の建物は、大正14年(1925)焼失のもの
以上のことから、この絵葉書は、大正7年~大正14年の間に製作されたものと推測されます。
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