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きかは便郵5 [きかは便郵]

昔の絵葉書の紹介。今回も、旧熊谷桜堤です。
絵葉書としては珍しくカラー写真です。
満開の桜堤の下、日本髪を結って前掛けを付けた和服姿の女性2人が写っています。堤の右手には、花見客目当ての茶屋が軒を連ねています。堤には、今井屋と書かれた看板が立てられています。
写真の下には、「熊谷堤の桜 内務省名勝保存指定」と印刷されています。
sakuradutumi5.jpg
この葉書の製作年代ですが、
1.宛名面上部の「きかは便郵」は、昭和8年(1933)年2月15日以前の書き方
2.宛名面通信文記載範囲が1/2は、大正7年(1918)3月1日以降
3.昭和2年(1927)内務省から「史跡名勝天然記念物」の指定。
以上のことから、この絵葉書は、昭和2年~8年の間に製作されたものと推測されます。
ちなみに、かの若山牧水(1885-1928)は、大正9年(1920)長瀞に向かう途上の熊谷でこの桜を見て、
「乗り換えの汽車を待つとて 出でて見つ 熊谷土堤のつぼみ櫻を」 
「雨ぐもり重き蕾の咲くとして あからみなびく土手の桜は」
「枝のさき われより低く垂れさがり 老木桜のつぼみ繁きかも」
との歌を詠んでいます。

↓は、現在、万平公園内に残されてる旧熊谷桜堤です。
IMGP4453.jpg
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