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近世陶磁器7 [近世]

元境内遺跡出土陶磁器紹介の7回目。今回は18世紀につくられた信楽産の陶器で、若松文(Small Pine Tree Motif)が描かれた小杉碗です。法量が小さいことから、煎茶用の器と推測されます。
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胎土は緻密で、卵黄色の釉薬が掛けられており、いわゆる京焼風の焼成となっています。
信楽において、京焼を模した陶器の生産が開始されるのは18世紀半ば頃からで、北部地区の牧鮠号窯等から銹絵で丁寧に若松文を描いた小杉碗が出土しています。
当初、京焼を忠実に模した小杉碗も、やがて小型化し、文様も粗雑化していきます。元境内遺跡出土の小杉碗を見ると、器形の小型化・文様の粗雑化が認められることから、18世紀後半から19世紀にかけての製品と推測することができます。
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