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熊谷市指定有形文化財(絵画)「八幡神社古絵図」に関する芝浦工業大学と東京藝術大学研究者による調査 [絵画史]

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 7月27日、熊谷市指定有形文化財(絵画)の「八幡神社古絵図」に関する、芝浦工業大学の小柏典華さんと、東京藝術大学の大和あすかさんを中心とする研究グループによる調査が江南文化財センターで行われました。
 この「八幡神社古絵図」は、徳川家御用工匠であった藤原正清が、徳川家光の依頼により寛永3年(1626)に作成した設計図に、狩野探幽守信が盛付け画法により、彩色を施した二幅の絵画で形状が双方異なり、現在は掛軸に表具されています。藤原正清の孫が妻沼の林家に養子となったときに、持参したと伝えられ、妻沼聖天堂設計の参考となったと言われています。その後、林家と共作関係にあった清水家が引き継ぎ、保存しています。国宝「歓喜院聖天堂」の歴史的発祥を知る上で貴重な絵画であり、妻沼聖天山や林家にも同様の絵図が保管されていることから、その共通性や傾向についての調査研究が今後の課題であると考えています。
 研究グループは、精密な機器を使用し、彩色の年代測定などを行いました。また、清水家所蔵の資料調査を合わせて実施しており、当該資料の歴史的意義などの解明に向けて調査研究を進めています。国宝「歓喜院聖天堂」の信仰や寄進の状況についての新たな情報が得られる可能性もあります。




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