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埼玉県指定文化財「嘉禄銘板石塔婆」の表面剥離予防 [中世]


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 熊谷市立江南文化財センターのロビーに展示されている埼玉県指定文化財「嘉禄銘板石塔婆」の表面剥離予防の作業を委託し実施しました。この板碑は、国内に所在する板石塔婆の中で最古の紀年銘(嘉禄三年:1227)を持ち、埼玉県の文化財(考古資料)に指定されています。材質は緑泥片岩で、現状は、上半部の向かって左側の一部が欠失、右側の一部が二片となって現存します。内容は、上半部に阿弥陀如来の座像および二菩薩を彫出し、下半部に銘文を陰刻しています。総高は115cm、最大幅61cmの法量です。表面が経年により剥がれやすくなっている状況が見受けられたことから、予防措置としての対応を検討し、今回の作業を行いました。無事に終了し、今後も適切な保存を進めていきます。



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