「二十二夜〔熊谷の結わえるトコロ〕」が開催されました。 [民俗]
熊谷市中西にある二十二夜塔・如意輪観音を安置する建屋
夜には蝋燭に火が灯された。
ダンスやバレエの要素を採り入れた着物ショー
如意輪観音・二十二夜信仰についての講話
旧暦7月22日にあたる9月1日、熊谷市中西の古民家で二十二夜様スターティングイベントが開催されました。当民家の南側に安置された如意輪観音信仰に基づく同地域の二十二夜様の行事を復活させ、再びスタートすることを目的に、所有者や地元の方々によって準備が進められてきました。月齢による二十二夜様の行事はかつて市内各地域で行われてきましたが、現在は継承されている祭礼は極めて少なくなっています。この月齢の仏神に該当する如意輪観音菩薩は石像で法輪などを持ち悪を払い、善良へと導いてくれることで知られています。特に群馬県から埼玉県にかけて如意輪観音像の石造物のほか二十二夜塔と刻まれた石碑が多くありますが、全国的には二十三夜塔の数が多く上回る地域もあるようです。二十三夜様は男性中心の宴が繰り広げられるのに対して、二十二夜様は女性による行事という特色もあり、今回の行事にも多くの女性陣が役割分担をして企画運営されていました。会では音楽や着物ショーの開催や、リノベーションした蔵での染物商品の販売などがあり、美食と美酒を堪能できるブースもありました。そして会の終盤、二十二夜信仰をはじめとする地域祭礼や如意輪観音についての講話を担当しました。次年度以降も計画的に二十二夜様を開催していくとのことです。
2018-09-03 13:48
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