西別府廃寺 確認調査 [奈良平安時代]
平成29年度も終盤ですが、熊谷市教育委員会では現在、西別府廃寺の確認調査を実施しています。
確認調査ということで、まだ存在が不明確な寺院建物の配置を確認することを目的に、数箇所のトレンチを設定し、掘り進めております。
今回は、掘り下げても後世の攪乱ばかりで、満足のいく発見がありませんでした。しかし、先日、トレンチの一部で写真(トレンチ左隅)のとおり、人工的に版築をおこなったと疑われる土層断面を確認しました。版築は強固な基礎を設ける目的で、土を付き固める、土を重ねるを交互に繰り返していく方法で、これがあることは、寺院では建物の基壇部の存在が疑われます。
壁面に版築痕(※拡大するとわかりやすいです)
今回に先立つ1992年にはこのトレンチの直ぐ南側でやはり版築の痕跡が確認されています。
今回の断面と、1992年の痕跡は同一建物の版築の可能性が高いことから、貴重な発見となりました。
なお、この付近では現在も畑などから古代瓦が散乱し、地表で確認できます。
石に混じって古代瓦(三重弧文軒平瓦や丸瓦、平瓦片)が確認できる
確認調査ということで、まだ存在が不明確な寺院建物の配置を確認することを目的に、数箇所のトレンチを設定し、掘り進めております。
今回は、掘り下げても後世の攪乱ばかりで、満足のいく発見がありませんでした。しかし、先日、トレンチの一部で写真(トレンチ左隅)のとおり、人工的に版築をおこなったと疑われる土層断面を確認しました。版築は強固な基礎を設ける目的で、土を付き固める、土を重ねるを交互に繰り返していく方法で、これがあることは、寺院では建物の基壇部の存在が疑われます。
壁面に版築痕(※拡大するとわかりやすいです)
今回に先立つ1992年にはこのトレンチの直ぐ南側でやはり版築の痕跡が確認されています。
今回の断面と、1992年の痕跡は同一建物の版築の可能性が高いことから、貴重な発見となりました。
なお、この付近では現在も畑などから古代瓦が散乱し、地表で確認できます。
石に混じって古代瓦(三重弧文軒平瓦や丸瓦、平瓦片)が確認できる
2018-03-26 15:50
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