「みかりや」の柚餅子 [近世]
熊谷市久下の中山道にあった茶屋「みかりや」、その名物として知られているのが「柚餅子」(ゆべし)です。一般的に知られる甘い和菓子の「ゆべし」とは異なり、保存食としても作られている郷土食の一つです。中身をくりぬいた柚子に味噌や胡麻などを詰めて蒸し、2〜4ヶ月間かけて自然乾燥して作られます。国内の各地域に伝統的な製法による柚餅子が存在し、現在でも旅の土産などとして販売されています。「柚餅子」という言葉は、室町時代の書物にも示されており、長らく継承されている郷土の味です。「みかりや」の柚餅子は現在でも戸森家によって、その製法が受け継がれています。
2017-04-19 17:47
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