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きかは便郵100 [きかは便郵]

昔の熊谷地域の絵葉書紹介100回目。今回は「踊る埴輪」です。
odoruhaniwa.jpg
石膏を入れて復元された「踊る埴輪」が1対写っています。
写真下には「踊る男女 武蔵国大里郡小原村発掘 3-乙」と印字されています。

この絵葉書の畳紙には「昭和五年十月十六日 埴輪特別展覧会絵葉書 乙 (五枚一組) 帝室博物館発行」と印字されています。
tatamigami.jpg
「踊る埴輪」が、熊谷市野原古墳から畑の開墾中に発見されたのが昭和5年3月21日とされており、その後、一緒に出土した埴輪、勾玉、鉄鏃などと共に帝室博物館が購入し、半年後には一般公開が行われたことになります。「踊る埴輪」の写真を見ると、石膏で復元されてはいますが、着色はなされていません。この特別展覧会が、「踊る埴輪」の初めての一般公開であり、この絵葉書が「踊る埴輪」の絵葉書として最も古い写真と思われます。
他の4枚の絵葉書は「農夫の二人 上野国佐波郡■■村■■内出土」「奏楽の男 上野国佐波郡剛志村発掘」「高坏■圍 上野国佐波郡赤堀村今■発掘」「犬 常陸国筑波郡小野川村発掘 上野国佐波郡剛志村発掘」です。

「踊る埴輪」は、平成12年度に東京国立博物館のご配慮によりレプリカを作成し、現在熊谷市立江南文化財センターにて公開しています。その時のレプリカ作成の様子はこちらで公開していますのでご覧ください。
↓はその時作成したレプリカと実物を並べて撮影したものです。
p3091835.jpg

参考:水口由紀子「いわゆる「踊る埴輪」の戦前の絵葉書から」『埼玉県立史跡の博物館紀要』第8号 2014
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