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妻沼聖天山:国登録有形文化財5 [建造物]

妻沼聖天山の国登録有形文化財の紹介5回目。
8.歓喜院閼伽井堂(かんぎいんあかいどう)
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構   造:木造平屋建 銅板葺
建設年代:江戸後期
内   容:神仏に供える水の「閼伽水」を汲んだ井戸であることから「閼伽井」と呼ばれており、吊るべ井戸が中心にあったが現在は使用されていません。修行僧の水行場として使われていたこともあり、井戸の奥には水天宮が祀られ、神輿が納められています。平成15年に屋根の葺き替え工事が実施され銅葺きとなっています。
入母屋造りの銅葺き屋根が特徴で、流線型の屋根を内側の垂木が支えており、側面上部の横柱には精緻な彫刻が施されています。施された彫刻については、彩色等が無く、小規模ながら柱組などの構造が重厚に造られています。南北の妻虹梁には細密な花の文様などの彫りが加えられ、木鼻や内法長押には彫刻が施されています。南東側、北東側の木鼻には籠彫彫刻が施され、躍動感のある龍を表現しています。垂木は二層となり、屋根を支え、地垂木の下方に精密な彫刻がはめ込まれています。格天井には均一感のある格子が組み込まれています。

9.歓喜院御水屋(かんぎいんおみずや)
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構   造:木造 瓦葺 3.37㎡
建設年代:明治時代後期
内   容:瓦葺の入母屋造の構造を四本の柱で支え、垂木及び地垂木が瓦屋根を支えています。柱の四方は削られ整形した跡が残り、側面には文様の彫りが垣間見えますが、その多くが磨耗しています。木鼻や蟇股の彫刻も簡素に留めつつも、植物などの彫刻が彫られています。彩色は施されていませんが、東西脇の蟇股彫刻の花の彫りは温和な印象を与えます。南側の蟇股は獅子を模して彫られ、重々しさを加えています。木鼻は前後左右の上部に置かれており、力強い彫りとなっており、妻虹梁にも軽微な彫りが加えられ、御水屋全体の構造を支えています。
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