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平成28年「丙申」 [その他]

あけましておめでとうございます。
本年も、熊谷市立江南文化財センターより、熊谷市内の文化財に関する最新の情報をお届けしたいと思いますので、よろしくお願いします。
今年は申(さる)年です。申には病や厄が「去る」との語呂から、縁起の良いものとして神社なので祭られたり、彫刻に彫られていることが多く見られます。平成24年に国宝に指定された、妻沼の歓喜院聖天堂の彫刻にもサルの彫刻を多く見ることができます。
↓は、伝説的な彫刻職人の左甚五郎作との伝承がある奥殿向拝南面羽目板の「鷲と猿」です。
IMGP1106.jpg
↓は、縁板下に腰かけ桃を食している猿です。
008.jpg
猿と桃と言えば、孫悟空の話で有名な「西遊記」に、孫悟空が桃を食べる話が登場します。
仕事も無くふらふらしていた悟空は、玉帝より西王母(せいおうぼ)の所有する蟠桃園(ばんとうえん)の管理人に任命されます。この蟠桃園には、三千六百本の桃の木があり、手前の千二百本は、三千年に一度熟し、これを食べたものは仙人になれ、中ほどの千二百本は、六千年に一度熟し、これを食べたものは、長生不老が得られ、奥の千二百本は、九千年に一度熟し、これを食べたものは天地のあらんかぎり生きながらえるとされていました。
西王母の誕生日を祝う会を蟠桃会(ばんとうえ)と言い、この蟠桃園の桃を皆で食する慣わしとなっていましたが、悟空は、この蟠桃会に用意された、一番奥の桃を食べてしまう・・・・・・という話です。
古来中国で、桃が珍重されているのは、桃は、春先に咲く陽木であるという点と、西王母伝説の長寿の桃であるという点と、魔よけの力がある(鬼が桃の香気や臭気を嫌う)とされる点からです。
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