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『日本のあけぼのー建国と紀元をめぐって』 [はにわ関連グッズ]

以前、世界文化社から発売された、昭和38年11月号の『学習画報』を紹介しましたが、今回は、昭和34年に㈱光文社より刊行された『日本のあけぼのー建国と紀元をめぐって』を紹介します。
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表紙カバーには、写真家坂本万七(1900-1974)氏撮影による「踊る埴輪」の実物が使用されています。
編者は、三笠宮崇仁(みかさのみや たかひと)殿下です。「はじめに」によると、本書は「真実は何か これが最近における私の日常生活のモットーである。私はこのモットーにしたがって本書を企画した」とあります。
三笠宮崇仁殿下は、大正天皇と貞明皇后の第四皇子であり、今上天皇の叔父にあたります。
1950年代後半から、紀元節の復活の動きが現れはじめたことに対し、三笠宮崇仁殿下は、考古学者・歴史学者としての立場から、神武天皇の即位は神話であり史実ではないとし、復活反対の立場をとりました。この『日本のあけぼの』は、この時に刊行されたものです。
ちなみに、「三笠宮」の宮号は、昭和10年(1935)12月2日に、崇仁親王が成年式を行った際に賜ったもので、奈良市の三笠山にちなんで命名されました。
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