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前中西遺跡出土瓶1 [瓶]

現在発掘調査を進めている、上之区画整理地内の前中西遺跡の昭和前半の廃棄土坑より出土した、「大下回春堂 フマキラー」300cc瓶を紹介します。
IMGP1030.jpg
瓶は、口径2.3cm、底径6.0cm、器高23.3cmを測ります。
肩の部分に「発売本舗 大下回春堂」「専売特許 フマキラー」、底部には「12」とエンボスされています。家庭用殺虫剤「フマキラー」の原液が入っていた瓶と思われ、当時は、この原液を、手動式の噴霧器に入れて使用しました。
takuhon.jpg肩部のエンボス文字
大下回春堂は、明治32年(1890)、創業者の大下大蔵(1894-1979)が広島にて薬種商として創業したもので、大正9年(1920)に殺虫剤「強力フマキラー液」を開発し、昭和37年には社名を株式会社フマキラーに変更し、昭和38年(1963)には、世界初の電気式蚊取『ベープ』を発明・開発しています。
この瓶は、エンボスの文字が右⇒左となっていますので、戦前に造られたものと推測されます。

ちなみに、社名と商標名となっている「フマキラー」はfly:蠅の「フ」と、mosquito:蚊の「モ」にkillerを付けたもので、語感の良さから「フマキラー」としています。
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