SSブログ

駅弁掛紙 1 [その他]

昭和8年に熊谷駅で売られていた駅弁の掛紙を紹介します。
Scan1-1.jpg
掛紙には、「上等 御弁当 改正定価金参拾銭」「車内を整頓して愉快に旅行を致しませう」「熊谷駅 秋山亭」と印刷されています。
中央には、春の熊谷桜堤と荒川に浮かぶ川船が描かれています。欄外には「御注意 空箱を窓から投げないで腰かけの下にお置き下さい!」「販売品と従業員の営業振りに付き御心付きの点は鉄道係員へ御申告願ひます」と書かれています。下欄には「鉄道構内営業人組合東京下谷中根岸山水社印刷」とあります。
右上には、「調整 8.8.31 午前11時」と製造日時のスタンプが押されています。
従業員の接客態度に対する意見徴収や、時間単位での食品管理が行われていたことがうかがえます。
また、かの若山牧水(1885-1928)は、大正9年(1920)長瀞に向かう途上の熊谷でこの桜を見て、
「乗り換えの 汽車を待つとて 出でて見つ 熊谷土堤の つぼみ櫻を」との歌を詠んでいます。
若山牧水も、熊谷駅に停車した汽車の車窓からこの駅弁を買い求めたかもしれません。 

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。