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きかは便郵37 [きかは便郵]

昔の熊谷地域の絵葉書紹介第37回目。今回は、「男沼樋門改修工事」です。
男沼樋門は、利根川右岸の台地区に設置されていた農業排水用の樋門です。数回の改修を経て、大正6年(1917)には煉瓦造りの樋門に改築されました。純煉瓦造りの樋門としては、埼玉県で最後のものです。
↓は、改修工事の様子を写したものです。基礎杭に直径15cmの松丸太を、動力杭打機で打ち込んでいるところです。
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↓は、レンガを積んで樋門を建設しているところです。使用煉瓦数は約15万個(表積:焼過一等 24,000個、裏積:並焼一等 126,000個)を数える大規模な樋門です。
onuma2.jpg
↓は完成記念に撮影したものです。400名程の関係者の写真が写っています。
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この樋門は、樋管長 81尺(24.3m)、通水断面は1連アーチ構造で、銘板と笠石は花崗岩、川裏のアーチリングは切り石積みでした。川表のアーチリングは煉瓦小口の4重巻き立て、翼壁のコーナーには隅石が使われていました。ゲートは木製(檜)の観音開き形式でした。
樋門の建設から、完成までを記録した貴重な写真です。
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