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きかは便郵26 [きかは便郵]

熊谷地域の昔の絵葉書紹介26回目。今回は、熊谷陸軍飛行学校です。
5枚セットのはがきで、はがきの入っている包みが↓です。
kumagayahikoujou1.jpg
上空から見た飛行機とその影、日の丸の立てられた格納庫4棟が描かれています。左下には桜、右上には五芒星のイラストが描かれています。「参観記念 熊谷陸軍飛行学校 6.11.12」と記されたスタンプが押されており、飛行学校の参観記念に入手したものと判断されます。
熊谷陸軍飛行学校は、昭和6年満州事変勃発以降、陸軍中央部に空軍力増強の気運が高まり航空兵力の充実を図るため、飛行操縦者の大量養成を目的として、現在地に熊谷陸軍飛行学校が昭和10年12月に設立されました。本校は埼玉県大里郡三尻村(現熊谷市)に置かれ、ほかに各地に分教場または分教所があり、操縦教育には、訓練生や学校関係者から「赤トンボ」の愛称で呼ばれていた95式練習機が使用されていました。 昭和13年10月には昭和天皇の御行幸を仰ぎ、それを記念して当時の学校長が飛行場地区を御稜威ヶ原(みいずがはら)と命名し、現在でもその名で呼び続けられています。
昭和20年(1945)2月に航空師団の一部に改編のため閉鎖され、終戦後、昭和20年9月に米陸軍キャンプが設置され、第43師団が約13年間進駐することとなり、飛行場の半分は御稜威ヶ原開拓組合に委譲され、米陸軍撤収後、昭和33年8月に航空自衛隊熊谷基地として発足し、現在に至ります。
kumagayahikoujou2.jpg

この葉書の製作年代ですが、
1.宛名面上部の「きかは便郵」は、昭和8年(1933)2月15日以前の書き方
2.宛名面通信文記載範囲が1/2は、大正7年(1918)3月1日以降
以上のことから、この絵葉書は、大正7年(1918)~昭和8年(1933)の間に製作されたものと推測され、記念スタンプの日付も昭和6年11月12日となっていることから矛盾しませんが、熊谷陸軍飛行学校の設立は昭和10年設立となっているので、あるいは、日付が逆に昭和12年11月6日と読む可能性もあります。
また本日、本ブログの総閲覧者数が330,000人を超えました。今後ともよろしくお願いします。
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コメント 2

航空史の片隅

 本文に書かれているように、熊谷陸軍飛行学校は昭和10年末に開校しています。その絵葉書が、昭和8年に作成されているとは思えません。
スタンプの日付は右から読みであり、昭和12年11月6日と解釈すべきです。
by 航空史の片隅 (2014-07-02 06:24) 

haniwa7

ご指摘ありがとうございました。
by haniwa7 (2014-07-03 12:45) 

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