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きかは便郵25 [きかは便郵]

昔の熊谷地域の絵葉書紹介。第25回目は、市内仲町に所在する熊谷寺(ゆうこくじ)です。
写真左手が大正4年に再建された本堂、中央に瓦葺の鐘楼、右手に山門(四脚門)が写っています。梵鐘は、1623年天明鋳物師(いもじ):太田左兵衛宗次作で、徳川秀忠(1579-1632)の銘があり、戦火・戦時供出を免れ、現在に至っています。
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熊谷寺は、浄土宗の寺院で、開基は建久4年(1193)頃に、熊谷直実(1141-1207)が出家して、熊谷館の一郭に庵を結んで僧俗に開放して教えを説いたとことに始まり、その後、天正19年(1591)にその庵の跡に、幡随意上人(1542-1615)が、寺院を建立したと伝えられています。

写真の下には、「熊谷名所 熊谷寺 熊谷町中村写真館撮影」と印字されています。
中村写真館は、市内星川にある写真店で、明治期からの市内の様子を撮影した貴重な写真をホームページ上で公開しています。

この葉書の製作年代ですが、
1.宛名面上部の「きかは便郵」は、昭和8年(1933)年2月15日以前の書き方
2.宛名面通信文記載範囲が1/3になっていることから、明治40年(1907)以降で、宛名面通信文記載範囲が1/2になった大正7年(1918)以前。
このことから、この写真は明治40年~大正7年の間に撮影されたものと思われます。
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