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諏訪木遺跡出土瓶5 [瓶]

諏訪木遺跡出土瓶の紹介。今回は、化粧水瓶です。
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口径2.2cm、器高12.2cmを測り、胴部は四角形を呈しています。胴部正面に「ホーカー液」、裏面に「堀越」とエンボスされています。
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ホーカー液は、明治42年(1909)創業の東京神田に所在した堀越嘉太郎商店が、大正時代に販売した高等美顔料白味剤(日焼け対策美白コスメ)です。キャッチコピーは、「日傘ひとつで日焦げは防げません」でした。この他、「ホーカー白粉」、「ホーカー美髪液」や、「ホーカースイート」という薬用チューイングキャンデー(キャラメル)も販売していました。
堀越嘉太郎は、販売促進の天才と言われ、新聞や雑誌を利用した広告戦略や、懸賞・観劇・遊覧ツアーなどのキャンペーンを多用する販売戦略により業績を伸ばしました。
観劇や行楽シーズンの鉄道乗車に「ホーカーデー」というのを設け、1瓶20銭の「ホーカー液」を無料配布したり、当時ヒットしていた「カチューシャの唄」の替え歌を、ホーカー液の新聞広告として掲載し、これがCMソングの元祖とされています。
ちなみに、この「ホーカー液」の名前の由来ですが、堀越嘉太郎商店では、当初「へちま化粧水」として販売していましたが、売れ行きが芳しくないことから、堀越の「ホ」と、嘉太郎の「カ」を併せて「ホーカー液」と商品名を変えたとのことです。その結果、当時、舶来品を崇拝する傾向が強かったため、舶来品と思って購入する人が増えたとのことです。
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