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立野古墳群 [整理作業]

立野古墳群では、これまで第1次調査で11基(第1・3・11~18号墳・第1号小石室)、第3次調査で3基(第4・5号墳・第2号小石室)、第4次調査で1基(第2号墳)の合計15基の古墳が調査されています。
この他、墳丘の残る古墳が現況で4基(第6~9号墳)確認されており、墳丘の失われている古墳が調査区外に相当数存在していることが想定されます
本古墳群の特徴として、石室の構築石材と古墳の規模およびその配置には次のような相関関係が認められます。
A-直径20mを超える大型円墳    ―Ⅰ.石室は凝灰岩截石(第1・2・12・14号墳)
                        ―Ⅱ.石室は河原石・凝灰岩(第4号墳)
B-直径10m~15mの中型円墳   ―Ⅰ.石室は凝灰岩截石(第3・17号墳)
                        ―Ⅲ.石室は河原石(第5・11・13・15号墳)
C-直径10m以下の小型円墳・小石室―Ⅲ.石室は凝灰岩片(第16墳・1・2号小石室)
古墳の規模をもとにA~Cの3分類すると、その規模に対応する石室石材はA:(Ⅰ・Ⅱ)、B:(Ⅰ・Ⅲ)、C:(Ⅲ)となり、凝灰岩截石石材を使用した古墳規模の優位性が認められます。
各古墳の配置は、第12号墳(AⅠ):第13号墳(BⅢ)、第2号墳(AⅠ):第11号墳(BⅢ)、第3号墳(BⅠ):第15号墳(BⅢ)、第17号墳(BⅠ):第18号墳(B?)、第1号墳(AⅠ):第1号小石室(CⅢ)、第9号墳(B?):第2号小石室(CⅢ)に纏まり、現段階では、基本的にAⅠ又はBⅠとBⅡが対となる配置構成をとることが認識されます。
本古墳群の築造時期は、その出土遺物から判断して7世紀前葉から8世紀初頭と判断されます。(平成25年3月刊行予定報告書より)
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