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鉄鏃 [整理作業]

現在、立野古墳群第2号墳の発掘調査報告書の刊行作業を進めており、出土遺物の写真撮影を昨日から行っています。
立野古墳群は、市内板井地内にある円墳で構成される古墳時代終末期の群集墳です。
第2号墳は、凝灰岩截石石材による複式構造の石室(玄室・前室・羨道部)を持つ、7世紀初頭の古墳です。立野古墳群では、現在10数基の古墳が調査されていますが、複式構造の石室を持つ古墳はこの第2号墳のみです。
2005年12月の調査の様子が、旧江南町が開設した「江南町文化財日記」で見ることができますので、ご覧ください。
↓は、玄室内から出土した鉄鏃の写真です。玄室・前室内から50点近い鉄鏃が出土していますが、鏃身部(鉄鏃の先端部)の形態は五角形となるものに限られています。鏃身部が五角形となる石鏃は、近隣では出土例が少なく、1つの古墳から出土している石鏃がこの形態のみというのは珍しい例です。
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