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判ノ木山西式土器 [縄文時代]

現在整理作業を進めている萩山遺跡。関東地方では、ちょっと見慣れない土器がありましたので紹介します。
IMGP2767.jpg
胎土に繊維を含み、口唇上端と口縁上部に細い円形竹管状の刺突列を施文し、口縁部には同様の工具による斜位の沈線が施文されています。
この土器は、長野県茅野市判ノ木山西遺跡出土土器をもとに、阿部芳郎氏により1997年に型式提唱された「判ノ木山西式土器」と思われます。
それまで不明となっていた、押型文土器に続く中部地方の早期後葉の土器群として設定されました。関東地方の編年では、田戸上層式から子母口式土器に並行する位置づけがなされており、先に紹介した子母口式土器と共伴しているものと考えられます。
この「判ノ木山西式土器」は、形式内容や分布域等未だ不明な点が多く、今回、長野県からかなり離れた埼玉県でその出土が確認されたことから、その伝播経路を含め、子母口式土器との関係等少しでも解明できればと考えています。
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