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ガラス小玉 [弥生時代]

現在発掘調査を進めている箱田氏館跡の、方形周溝墓の周溝部埋葬施設から1点のガラス小玉が、副葬品として出土しています。
径3mm程の大きさで、やや黄緑かかった青色をしています。

ガラス小玉の製作法は、1.管切り法:細長いガラス管を作り短く切断する方法。ガラスの引き延ばしに際しガラス内の気泡が紐孔と平行に縦に並ぶ。2.巻き付け法:程よく溶解したガラスを棒状の金属を回転させながら巻き取るように形作る方法。ガラス内の気泡は、紐孔と直行するように並ぶ。3.鋳造法:粘土板や板状の砂岩に、径3~4mmの半球状の窪みを多数配置し、窪みの中央に細かな穴を穿ち、針金状ものを立て、窪みに溶かしたガラスを流し込む方法の3種類になります。

今回出土したガラス小玉の接写拡大した写真が↓になります。
このガラス小玉の場合は、透明度が少し悪いのですが、ガラスの中の気泡が、不規則になっていること、ガラスの表面に夾雑物が挟まったような痕跡が認められることから、3の鋳造法によってつくられたものと考えらえます。
PTDC0020-1.jpg
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