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群馬県立近代美術館「特別展示 タグチ・アートコレクション」 [展示]


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マリア・タニグチ 2017年
Courtesy of Taka Ishii Gallery│Photo: Kenji Takahashi

先日、熊谷市文化財保護審議会にて視察を行った群馬県立近代美術館にて会期がまもなく終了する「特別展示 タグチ・アートコレクションより リチャード・モス/マリア・タニグチ」が開催されています。

日本有数の現代美術コレクションであるタグチ・アートコレクションからの出品で構成されています。現代美術の領域に立脚する写真や造形美術、映像作品などが展示され、一見、難しさも含みつつ、作家の思考した美への追求が形として表現されたということもできます。

近代美術館による展覧会解説には、出品した若手作家2名が紹介されていますので引用します。

アイルランド出身の写真家、リチャード・モス(1980-)は、軍事目的で開発された赤外線フィルムを用いて、アフリカ、コンゴ民主共和国の内戦を撮影した作品が評価され、2013年のヴェネツィア・ビエンナーレでアイルランド代表作家となりました。2014年からは、中東やアフリカからヨーロッパへと向かう難民の移動ルートを取材し、赤外線サーマルカメラで撮影しました。コンゴを取材した『Infra』シリーズの作品を中心に、『Heat Maps』シリーズより難民キャンプを撮影した《モリア》も合わせて展示します。

フィリピン生まれのマリア・タニグチ(1981-)は、大画面のカンヴァスにレンガのような矩形のモチーフを描く“ブリック・ペインティング”と呼ばれるシリーズや立体作品、さらにビデオ・モニター作品など、絵画、彫刻そして空間芸術の境界を軽やかに超える活動で2015年ヒューゴ・ボス・アジア・アート・アワードに選出されています。

会期  開催中-12月17日[日]午前9時30分-午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 月曜日
会場  群馬県立近代美術館 展示室 5
観覧料 一般:300(240)円、大高生:150(120)円 
 *(  )内は20名以上の団体割引料金
主催  群馬県立近代美術館
企画協力 (株)タグチプロジェクツ/アート・オフィス・シオバラ




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立正大学博物館 特別展「立正生の学び舎-熊谷キャンパスの半世紀-」 [展示]


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立正大学の熊谷キャンパスにある立正大学博物館にて、平成29年11月1日(水)より第12回特別展「立正生の学び舎-熊谷キャンパスの半世紀-」を開催しています。

今年開設50周年を迎えた熊谷キャンパスの懐かしい写真や、キャンパス内から出土した考古資料を展示しています。


【期 間】平成29年11月1日(水)~平成30年1月30日(水)

【場 所】立正大学博物館第1展示室
【休館日】火曜・日曜日、祝日、大学休業日




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群馬県板倉町文化財資料館 [展示]

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群馬県板倉町にある文化財資料館

 平成29年7月に渡良瀬遊水地がラムサール条約湿地に登録されてから5周年を迎えました。条約登録に向けて、渡良瀬遊水地保全・利活用協議会が組織され、群馬県板倉町、茨城県古河市、栃木県栃木市、小山市、野木町、埼玉県加須市によって構成されています。その中で群馬県に位置する板倉町は、群馬県内唯一の貝塚があることで知られています。平成24年4月に板倉町には資料館展示室が開設され、貝塚をはじめ、町内で発掘された土器や埴輪などが展示されています。また、板倉町の歴史や水場の文化が紹介されています。資料館内の織姫の部屋では、糸紡ぎ・機織りが体験できます。なお、板倉町の遺跡として知られる貝塚とは食糧とした貝の殻を捨てた場所であり、今から約7,600年前につくられたものです。貝塚から出土する物は貝殻・土器・骨などがあります。貝の種類はヤマトシジミ・カキ・ハイガイなどです。貝塚は縄文時代の人々のくらしがわかる宝の山です。群馬県内で貝塚があるのは板倉町だけで、地理的な特色を示しています。






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伊勢崎市「赤堀歴史民俗資料館」 [展示]

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「赤堀歴史民俗資料館」の養蚕用具などの民俗資料展示

 熊谷市から利根川を越えて北上し、辿り着く伊勢崎市。伊勢崎市の博物館施設として「赤堀歴史民俗資料館」が開設されています。当資料館は昭和60年に「町の生活の移り変わり」をメインテーマとして開館し、1階常設展示は、域内遺跡から出土した石器、土器、埴輪、鉄製品等を展示しています。また、2階の常設展示は古文書等を、オープンスペースには民俗資料を展示しています。2階には他に、赤城南麓の典型的民家を移築して展示しています。熊谷市からも近い群馬県の利根川流域、赤城山麓の地域文化を知ることができる施設です。郷土史の比較の上でも興味深い資料を目にすることができます。

開館時間
9:00~17:00(入館は16:30まで)

料金無料

休館日
月曜日(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日、年末年始(12月28日~1月4日) ※臨時休館有り

アクセス
●JR両毛線・東武鉄道「伊勢崎」駅より、赤堀町営無料バスゆうあい「香林上」行き乗車、「役場前」下車、徒歩5分                     
●北関東自動車道「伊勢崎I.C.」より車で5分



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写真展 ヤマトタケルとヤマイヌ伝説 [展示]


ヤマトタケルとヤマイヌ伝説にまつわる写真展が熊谷市緑化センターで開催されます。

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とき 平成29年11月4日 12時~21時
       11月5日~11月10日 9時~21時(水曜日休館)
ところ 熊谷市緑化センター(熊谷市役所東側中央公園内)

入場無料

主催 ”MOI!” ふぉとくらぶ


 日本武尊(ヤマトタケル)は東国に派遣された際に、秩父の山河に感銘を受け、その昔、伊弉諾尊・伊弉册尊が生み出した我が国の美しさを強く感じたといわれています。そして、その地にお宮を造営し二神をお祀りになりました。秩父の地は三山高く美しく連らなることから「三峯山」と名付けられ、三峰神社は創建されたと伝えられています。
 江戸時代には、秩父地方で古来より崇敬を集めた秩父三社と呼ばれる秩父神社、宝登山神社、三峯神社との巡礼と合わせて、秩父の山中に棲息する狼を、猪などから農作物を守る眷族、神の遣いとした「山犬伝説(ヤマイヌ)」、「お犬さま」として崇めるようになりました。この狼が災難から守る神として位置づけられ、三峰信仰の一様として、「御眷属信仰」と呼ばれる狼の護符を手にする巡礼旅が盛り上がりを見せたのです。修験者たちによる狼信仰の伝承や、参詣するための講「三峯講」が各地に組織され、新たな信仰の形態へとつながりました。
 本展示ではこうした歴史的経過と関わりを持ちながら、今に生きるヤマトタケルとヤマイヌ伝説にまつわる景色などを撮影した写真が展示されます。ご参照ください。



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「金子兜太と金子家の俳人たち」ギャラリートーク [展示]

 八木橋百貨店創業120周年事業企画展「金子兜太と金子家の俳人たち」―巨人兜太誕生の必然 皆野町の近代俳句インキュベーションの歴史とその理由を探る!―でのギャラリートークを開催しました。
 金子兜太、父の伊昔紅、弟の千侍、妻のみな子、各氏の紹介を含めた展示について、また正岡子規から始まった俳諧から俳句への系譜、子規を中心とした俳誌「ホトトギス」から高浜虚子への流れ、虚子の系統と第一波ともいえる新たな自由俳句を探求した河東碧梧桐からの流れ、虚子の多くの弟子たちの中から「ホトトギス」から「馬酔木」へと新たな結社へと進んだ水原秋桜子による第二派の自由俳句の流れについて説明し、秋桜子の同期である伊昔紅の存在から、その後、石田波郷や加藤楸邨ら人間探求派から兜太の「海程」への流れについて概観しました。
 そして、秩父、熊谷時代から、戦争体験、日銀勤務時代における俳句との関わり、熊谷に転居してからの俳句の作品群について紹介し、近年、句碑の建立で話題を集めた金子兜太「熊谷の俳句」について解説しました。あわせて、熊谷市内の句碑について紹介し、熊谷に息づく俳句文化についてお話ししました。現在、俳句を世界無形文化遺産に申請する動きが出ていますが、熊谷はその中においても意義ある存在であることを改めて感じた次第です。
 兜太先生は9月23日に98歳を迎えられました。会期中に会場にはお越しになりませんでしたが、準備期間中に「ありがとう」の直筆の色紙をお持ちされ、御礼を込めての最終展示として掲示されています。過去現在未来へとつなぐ新たな俳句像を探求されているとのことです。今回の展示は兜太先生の偉業を再認識させてくれるとともに、熊谷と秩父で果たされてきた俳句の文化醸成と日本の俳句史と密接に関わる地域の無形資産について、今再び着目する機会になりました。
 


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企画展「金子兜太と金子家の俳人たち」入場口


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展示会を観覧する富岡清 熊谷市長


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兜太先生直筆の掛け軸を前にしてのギャラリートーク


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兜太先生の父で医師で俳人の伊昔紅氏を中心とした皆野文化運動についての説明




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星溪園積翠閣「玉池と和と瓢灯と」 [展示]

 熊谷市指定名勝「星溪園」の積翠閣にて、「灯りつぶ」のプロジェクト名で活動する瓢工家として市内外で話題を集めている 半田 陽 (Akira Handa)さんによる、ひょうたんランプの展示会が開催されています。その会場の様子を写真とともにご案内いたします。


「縁起物として知られている、ひょうたんを手作りでランプにしています。ひとつ ひとつ違う表情を見せるひょうたんらんぷ。あなただけのお気に入り福らんぷを見つけてください。」
瓢工家 半田 陽 Akira Handa

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床の間を生かしたひょうたんランプの展示。

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積翠閣からの眺めとともに。

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積翠閣は和洋折衷ともいえる建築意匠が特徴。テラスを前にひょうたんが並ぶ。

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普段は茶会としても利用される和室の畳を照らす。


日時
2017年9月21日(木)-9月24日(日)
午前11時~午後7時(最終日午後6時まで)

会場: 熊谷市名勝「星溪園」積翠閣
(〒360-0046 熊谷市鎌倉町32番地 )
電話 048-522-9389

入場観覧料: 500円



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灯りつぶ展 星溪園 [展示]

灯りつぶ展 星溪園

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熊谷市指定名勝「星溪園」の積翠閣にて、「灯りつぶ」のプロジェクト名で活動する瓢工家 半田 陽 Akira Handaさんによる、ひょうたんランプの展示会を開催します。


日時
2017年9月21日(木)-9月24日(日)
午前11時~午後7時(最終日午後6時まで)

会場: 熊谷市名勝「星溪園」積翠閣
(〒360-0046 熊谷市鎌倉町32番地 )
電話 048-522-9389

入場観覧料: 500円

協力: 熊谷市教育委員会

詳細等ご連絡先は、「灯りつぶ」公式サイトをご覧ください。
http://akaritubu.com/


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テーマ展 わが街熊谷遺跡めぐり 樋の上遺跡 [展示]

 本日から、江南文化財センターロビー展示ケースにおいて、樋の上遺跡展を開催しています。
 内容は、熊谷市内の遺跡を順番に紹介するテーマ展で、今回は、平成26年度に調査が行われました樋の上遺跡の最新出土品を展示しています。樋の上遺跡は、過去に多くの調査がなされている遺跡ですが、今回も過去の調査と同様に、古墳時代後期から律令時代の奈良・平安時代までの集落が発見され、数多くの竪穴建物跡が確認されました。出土品は、土師器や須恵器の器が多数を占めますが、当時の高級食器の灰釉陶器や、風字硯と呼ばれる硯、糸を撚るための道具である紡錘車の石製の弾み車など特殊なものも出土していて、当時この集落が何らかの特別な役割を担っていた可能性も示唆されます。
 会期は、平成30年3月31日までを予定していますので、近くにお越しの際は、是非ご覧ください。
 なお、5月から開催しています、新市指定文化財特別展示「みかりや」関連資料展は、引き続き、12月28日まで会期を延長して同時開催していますので、併せてご覧ください。
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熊谷市立江南文化財センター
熊谷市千代329番地
電話 048-536-5062
休館日 土日、祝日、年末年始

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「柴田家の建造物」展 [展示]

江南文化財センター内展示ケースの展示替えを行いました。
今回の展示は、熊谷市指定有形文化財建造物「柴田家書院」を中心に紹介する「柴田家の建造物」です。
展示期間:平成28年12月19日(月)から平成29年3月31日(金)まで 土日祝祭日年末年始休
時   間:8:30~17:00
場   所:熊谷市立江南文化財センター(熊谷市千代329番地) 電話048-536-5062
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今回の展示では、柴田家書院の概要説明と、棟札・柴田家稲荷社の建築部材・杉戸絵「旭日桜花図」等を展示しています。
柴田家書院の特徴としては、彫刻の欄間や各部に「地彫り」と呼ばれる彫刻が施されています。書院に地彫りを多用する例は少なく、江戸時代中期における寺社彫刻の技法の利用が推察されています。
「旭日桜花図」は、書院の納戸奥の杉戸に描かれた彩色画で、「藤懐永」の筆名と「宮喜」の落款が記されており、桜と赤い陽を主題とした風雅な印象を受ける絵が描かれています。この絵師の経歴等は不明ですが、書院が建てられた江戸中期以降改修は行われていないことから、その頃に描かれたものと推定されます。
この機会にぜひご覧ください。
RIMG3560.jpg杉戸絵「旭日桜花図」
展示解説パンフレット(PDF:589kb)はこちらからダウンロードしてご覧ください。

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