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石仏熟覧7 富士塚 富士講の石造物 [その他]

 富士山は歴史上・文化上、日本人に多大の影響を与えてきました。海外から日本を訪れる訪問者も富士山には魅せられるようです。富士山を望む場所には富士に因んだ地名や、富士の神を祀った神社が所在します。また、富士山に見立てた塚を築くことも、富士信仰の広まった江戸時代から盛んになり各地で講中などの信者を中心に造られました。
 市域でも富士に因む石造物、社、塚などが残されているなかで、市内石原に所在する赤城久伊豆神社境内には熊谷ならではの荒川河原石を積み上げて造られた富士塚があります。
 古墳のように盛り上げられた塚に参拝用に造られた小道をたどると神名を刻んだ板石の建つ塚上に着きます。おそらく富士山からもたらされた溶岩も使われており、市内では最もよく整備された富士塚と思われます。
 2020年の本家富士山登拝は許可されませんでしたが、身近な富士山である富士塚なら可能です。埼玉県・東京都には現在でも登拝できる多くの富士塚が残されていると聞きます。
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写真 塚の全面 登拝入口

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写真 塚の背面 積み上げられた河原石
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